第3話






 実はジュリアーノが王妃の托卵で産まれた子供である事


 ユーリアの母親という女性の正体が、若かりし頃の陛下が酔った勢いで手を出した側室にも成れない身分の女性である事


『あたしというものが在りながら他の女に手を出すなんて・・・。陛下って最低よ!!!』


 と陛下を罵倒しながらも嫌々ながらにヘレナーがユーリアを我が子同様に育てる事が語られるのは、ジュリアーノとシェムザのエンディングを見てからなの。


 ゲームクリア後のおまけって奴ね。


 ・・・・・・ここまで話していて気が付いたわ。


 これ・・・やり方次第ではジュリアーノとの婚約が回避出来るのではないかしら?


 お父様はジュリアーノが陛下の血を引いていない事に気が付いているかも知れないわ。


 ヘレナーの不倫と托卵でジュリアーノを王族から籍を抜く事が出来るのでは?


 我が身を着飾る事にだけ力を注ぎ、王妃としての務めを何一つ果たしていないヘレナーを王宮から追い出す事が出来るかも?


(・・・・・・・・・・・・)


 決めた!


 私はジュリアーノと婚約しない!


 証拠を集めてジュリアーノが平民である事の証拠を突き付ける!!


 自分の命が大事だもの!!!


 平民の子を陛下の子として育てたジュリアーノをブラック企業も真っ青なレベルで働かせて、あの男の養育に費やした税金を取り戻したいもの!!!







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