第6話



おいおいおい、良いのかよ?

こいつら秘蹟協会、とかいうネーチャンのお仲間なんじゃねーの?

そりゃこっちとしちゃあありがたいけどよ。


は?

いやすまん。

全部聞き取れたのに、全然わからんかったわ。


…………


じゃあ俺が永遠に成長する器物であり、その『天上に至り得るもの』でもあるわけだ。

要は俺を最高の剣にしてくれるっつーことね?

ならなんで前の持ち主のこと襲ったわけ?

あん時は封印執行官だっけ、とかなんとか言ってだろ?


あーはいはい。

なるほどね。

確かにそうだわな。


でもこいつらは死にたくなさそうだったぞ?

ふーん。

まあ確かに理屈としてはそうなるわな。

でも仮に俺が『天上に至った』として、ネーチャンたちになんの得があるわけ?

なるほど、わからん。

まあいっか。

俺のせいでイカれたんか、元々イカれてたんかわかんねーけど、俺からしたら別にどうでもいいことだわな。

俺は最高の剣を目指せばいいだけだし。


ま、ボチボチやろうぜ。

この秘蹟協会の支部、と戦場を巡れば近道になるんじゃねーの?

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