退屈を恐怖する
存思院
預言者よりも高い声で話してはならぬと
・たいして面白くもないのにスマホを見たり、何やら無味乾燥の思考を弄るのは、退屈を恐れているからではないのか。
・何もしないことをどうしてそう恐怖するのか。
・沈黙はなぜ耐え難いのか。
・思考が自身の暴走を理解してなお止まらないのはなぜか。
・静寂は怖いのか。
・流れ来る未来はいつも受け入れがたいのか。
・守られるべき幸福は現存するのか。
・恐怖の対象は現象ではなく感情ではないか。
・或る感情を嫌うために思考をやめられないのではないか。
・退屈は感情であるか。
・思考を生み出す燃料は恐怖か。
・私は何を恐れているのか。
・感情は脅威であるか。
・退屈は不幸であるか。
・感官の支配者は感情であるか。
・感情のために思考を握りしめるのか。
・それは幸福をもたらしたか。
・感情は実存であるか。
・それは支配し得るのか。
・できなかったとて、問題はあるのか。
・感情に実体はあるのか。
・感情は私であるか。
・感情でも思考でもない私とは何か。
「私は退屈や欠乏を恐れていた。それは不快であったから。しかし認めなければならない。思考という酒は、不快を忘れさせるほどに酔えず、幸福をもたらすほど美味くもなかった。私は幸福ではないのだ」
「ついに君は自殺を選ぶのだね。退屈と不安の毒杯しか、君にはないわけだ」
「そうだ。私はそれを飲み干さなければならない。退屈の毒酒か、
「それで、死んだのかい?」
「ああそうさ! 毒はあまりに強
退屈を恐怖する 存思院 @alice_in
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