第5話

 この年齢になって、気が付くのは、「あんな大人になりたくない」とか言いながら、僕だって、同じような人間になっていると気がつく。

 そして、僕は、「落胆する」こともあるし、「いや、昔と違って良いのではないか」と思うこともある。

 …

 中高年になった僕は、一体、今を満足して生きているのかどうか、と思う。

 そして、昔の20代の僕から、40代になっている僕は、成長をしたのか、と考えてみる。

 振り返ってみたら、僕は、成長をした、と自分では思っている。

 確かに、まだ、きっちりした仕事ができず、不安定な状態もあるが、わかったこともある。

 僕は、学生時代、教授から「お前も、大阪ばかりいないで、松尾芭蕉『奥の細道』のようなことを、経験してみたら、どうだ?」と言われたことがあった。

 これは、今から、23年前の僕だ。

 当時の僕は、ショックだったのだが、今は、どうだろうか?と思う。

 基本的に、僕は、出身は、大阪で、「大阪なんて狭い」だの、または、とどめで「大阪、つまらない」と言われたら、凹むことがあります。

 しかし、23年が経った今では、僕は、大阪に住んでかなり経つが、大阪にいたら、狭いと感じることはあります。

 そして、僕は、基本的に、海外へ行く自信はありませんが、日本は広いと思います。例えば、夏目漱石の小説で「熊本より東京は大きい」「東京よりも世界は大きい」だと分かりますが、だが、「日本で、こんなところがあるのか」と思います。最近の国内旅行は、四国の徳島県だったのですが、ただ、僕が、分かっている限りで言えば、日本人と言えど、世間は広いと思います。

 学生時代、僕は、ニワトリの飼育をしていましたが、今は、農業や畜産はもうしようとは思いませんが、しかし、日本の世間は、東京や名古屋、大阪や福岡市内の都会ばかりではなく、地方で田畑で食料を生産している人たちもいるといつも思っています。

 最近では、コメの値段も上がり、コメが食べる回数が少なくなると考えたら、日本生まれの僕は、寂しいなぁと思います。

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