第5話

それでは面白くないので、ちゃんとワンフロアごとに見て歩こうということになりました。

右側の階段から昇ったら次の階は左側の階段まで歩いて行くというルールです。

そして、レクレーションホールでみんな揃ったら買ってきたお酒を飲もうということになりました。


「ビールが温くなるからサクッとはじめようぜ」

A先輩がそう言うとみんなで組み合わせを決めました。

当然、私は彼氏であるA先輩と組むこと。

悦子はB先輩と。

陽子はC先輩と。

組み合わせが決まると、まずはB先輩と悦子が中に入っていきます。


破れた窓を見ていると、懐中電灯が動いているのがわかりB先輩と悦子が今どこを歩いているのかも、外から見ていて分かりました。

時折、悦子の楽しそうな笑い声が聞こえてきます。


次に3分ほどしてからC先輩と陽子が行きました。

外から見ていると、B先輩と悦子が四階に。

C先輩と陽子が二階に差し掛かったところでした。


「よし、行くか」

私達二人も病院の中に入ります。

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