第7話
廃屋の中は真っ暗で電気もきていない。
懐中電灯を持って中に入った伊勢谷さんは加奈子ちゃんの名前を呼びながら一つ一つ部屋を見て回った。
そしてリビングにきたときに異様なものを目撃する。
それは白いワンピースを着た子供があお向けに横たわっている光景だった。
顔はビニール袋をかけられていて誰かは判別できない。
「顔はわからなかったけどワンピースを見てわかったよ、加奈子だって。いつも着ていたお気に入りのやつだったから」
伊勢谷さんの話す声は静かだった。
でも両手はぶるぶる震えていて力が入っているのがわかる。
私はつばを飲み込んだ。
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