第5話

「雨がだんだん強くなってね…… 走って帰ったのを覚えてるよ」



施設にもどって夕食の時間になっても女の子が帰ってこない。



学校にも連絡したけどとっくに下校しているというし仲の良い友達宅に電話しても誰も遊んでいないという。




先生に加わって伊勢谷さんも近所を捜したんだそうだ。



そこで伊勢谷さんは事件のあった廃屋に行くことになった。



「どうして?どうして被害者の子がそこにいると思ったんですか?」



そんなに離れていないとはいっても記事によると神社の裏ということもあって人はほとんどこない場所だ。



女の子が1人でそこにいるなんて思えるだろうか?




「遊び場っていうか隠れ家的なものだったんだよ。俺にとって」



「そうだったんですか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る