第3話

学校が終わっても仲間が仕返しにくるんじゃないかと思って施設にはまっすぐ帰らなかった。



ぶらぶらしていると急に雨が降ってきたので近くにあった廃屋に雨宿りした。



私はそこまで聞いたときにふと思った。




廃屋?



事件があった場所じゃない?



「そこってもしかして?」



「そう、事件があった場所だよ」




伊勢谷さんは視線を過去から私にもどして言った。



少しして雨が止んだので30分くらいしてから廃屋をあとにして時間をつぶしながら施設にもどったそうだ。



それってもしかしたら時間的に犯行が行われる直前まで伊勢谷さんが現場にいたってことになる。



そっか、だから現場に伊勢谷さんがいた痕跡があったんだ!

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