第5話 花束は要らない

僕の墓碑には花束は要らない

何なら墓碑も要らない

どうせ誰も墓参りには来ないだろうし

墓碑なんてあっても虚しいだけかもしれないし

そんな事を思ってたらなんかムシャクシャしてきて

信心深くない僕は、信仰心の無い僕は、

そんなものを用意してもらうより

生きてるうちに煙草と珈琲でも奢ってくれよなって

それが本音で性質(たち)が悪いなあと

自己評価を下げながら、そのくせ

自己評価の簡易表記に★⁵とかつけるのでした

矛盾してるね

因みに★⁵は50点で最高評価基準に値します

矛盾しまくりだね

まあ……、そんなものさ

花束は要らないから煙草と珈琲に付き合ってよ

たまにだけど人恋しくなる時期ってのもあるからさ

もちろん……、あんたの奢りでね

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