第26話
ーーーー......
満月が明日に迫った夜、今日は客を取らなくていいと言われ、私は主人の元へ呼ばれた
「失礼いたします」
「おぉ、入れ入れ」
やけに機嫌がいい主人に、気味の悪さを感じながらも住まいを正す
「それでお話というのは」
「あぁ、お前の身請けが決まった。相手は右近様でーー」
突然世界が暗く染まった
来光様
貴方様にお会いしたい
気づけば、布団の中にいた
その夜は一晩中雨が降り続いていた
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