第25話

そして季節は巡り春が戻って来ると、一本の桜の枝が文と共に届いた



そこには一文




『月の夜に』




そして、満月の日


いつものように客に出迎えの挨拶をし、頭を上げると




「桜花、久しぶりだな」




涙が止まらなかった




そこには変らない笑顔の貴方様が来光様が



あぁ、まさしくその名の通り


貴方様は、いつも私に、"光"を連れて"来"てくださる





そして、それからというもの来光様はここを訪れる際、事前に桜の枝を送って来られるようになったのだーーー

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