第3話 日記20250103 予言

 友人の見える人Gさん。

 2025年は何か恐ろしいことが起きるらしい。

 ただし内容は分からない。

 この人の勘はほぼ100%当たるので、なにか準備をしておいた方がよい。

 とりあえずは猫のドライフードを買い込んでおこう。


 もし何か大変なことが起きて死ぬとしたら、私は宇宙戦争が望みだ。


 巨大な円盤が空から降りてきて、中から三本足の巨大ロボットが投下される。そしてくねくね曲がる謎の怪光線で人々を撃ち始めるのだ。

 その怪光線は人間に当たると一瞬でこれを焼き尽くし、後に焼けた骸骨だけを残す。

 それを撮影しながらテレビクルーが叫ぶのだ。

「ああっ! お茶の間の皆さん、ご覧ください。たった今通行人が撃たれました。恐らくこれが宇宙戦争の最初の犠牲者です!」


 その最初の犠牲者に私はなりたい。

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