第8話
* * *
――ゴリアテの消滅を確認。アッシュ、レイナ、よく戻った。君たちを戦闘機でサルベージする。機体を壊さないでくれよ。
無線通信が2人に届いた。
アッシュはしっかりとレイナを抱きしめ、視界の端に映る戦闘機を見据えた。
「ブースターを調整して、戦闘機の上に乗るぞ。できるな?」
「さっきの上昇で、私のブースターは2つとも壊れちゃった。だから……あなたに任せるわ!」
レイナは、彼の腕の中で微笑んだ。
アッシュは、これほどまでに美しく、清々しい笑顔を見たことがなかった。
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