2025年1月2日。にゃんこ支離滅裂9

分かれた後、泊まるホテルがあるゲートを教えられていたのでそこにまずは向かう事にした。「まずは拠点を見てみないとな」ナップルが言った。『で明日から修行をするのかにゃ?』僕が聞くとナップルは「なぜ修行をしなければならない」と僕を睨んだ。『だって三か月後に試合が』「ふっ、試合だと。それはもう俺が優勝することに決まっているからな」『八百長かにゃ?』「そんなわけないだろう。俺は世界最強。そして宇宙最強だ。練習など必要ない。もうやるべきことはすでにやったし、やれるべき事ももうない。だから遊ぶことしか出来ないんだ」『油断していると負けるにゃ。それに鍛えないと感が鈍るし、筋肉も落ちるにゃ』「猫のくせに何が分かるのか。世界一になった事もない。なれない猫が何を俺に指図しようというのか。筋肉や感などという物は既にとっくのとうに俺の中では解決している。脳内が休んでいても常に反射で無意識に筋トレ、試合、全てをこなしている。見たものすべてと俺はいつも四六時中戦っているんだ。だから余計な心配はするな。俺は負けない」『分かったにゃ』使い魔の僕はもう何も言わずに信じる事にした。それしか方法はないし、そもそも修行などという物を見ていたくなかったからだ。なんでそんなものを好き好んでみないといけないのか、とも思っていたし、色々散歩をして過ごしていいのであればそれに越したことはないし、ナップルが勝とうが負けようがもはや、というかそもそもあまり興味もなかった。どんだけ強いのかというのには多少の興味はあるが。僕達はそしてゲートを潜って今日から三か月間泊まるホテルへと向かったのであった。

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