2025年1月2日。にゃんこ支離滅裂8

「どうやらそちらの方は、ここがどこだかというのが既に理解できているようですね」「まあな。世界一が入れる闘技場……だろ?」「そうその通り。それはまさしくその通りなのです。しかしですが、ならばこの闘技場は誰と戦うのでしょうかという質問に答えるのならば地球以外の世界一と戦うとだけ答えておきます」「なるほどな」「流石地球世界一です。そうです。ここは様々な星の世界一が集まる闘技場なのです」『にゃんと』僕は驚嘆した。「それは分かったが、前回の地球の世界一つまりは誰だったか名前は俺に敗れたから忘れたけど、あいつはここでは順位はどうだったんだ?」「ああ、あなたはここに前回地球一として来られたボンゴビンゴさんをやって来られたのですね。今回は」「ああ確かにそんな名前だったな。あいつは」「ボンゴビンゴさんが前回ここに来られた時は最下位でしたね。しかも圧倒的に。そして死んで蘇生されて帰りました」「ふっ。面白い。あいつが最下位か。まああいつは確かに弱かったもんな」そういった男だったが、僕は見逃さなかった男の額から脂汗のような物が流れているのを。「怖くなりましたか?」「いいやその逆だ。俺は楽しみになった。またこれで強い人間と戦えるとな」「それは心強い」と愚礼は言って不敵な笑みを浮かべた。「大会は3か月後です。ご自由にご観光するなり、休むなり修行するなりして下さいませ」「ちょっと待て。三か月後?」「はい。何かご都合でも」「いやまあいい。俺には待っている人など誰もいないからな。で、観光するにもここには何もないではないか」「ワープゲートがホテルにありますので、そこからさまざまな場所へ飛べます」と愚礼は言った。『あー楽しみだにゃ。僕の恋人見つからないかにゃ』と僕が言うと、「おいお前、遊びじゃないんだぞ」と男に釘を刺された。

『おぬし、にゃは』「俺か。そうかまだ名乗ってなかったな。パイナップル赤木という」『パイナップル赤木。僕の名前はまだないにゃ。あんたがつけるにゃ。なぜならば僕は使い魔としてここに来たからにゃ』「うむ。分かった。ではドラゴンフルーツネゴロでどうだろうか」『わかったにゃ。赤木これからはネゴロとよぶにゃ。僕は赤木と呼ぶにゃ』「その呼び名は嫌いだ。ナップルと呼べ」『分かったにゃ』僕は僕達はこれから三か月後の試合に向けて準備することになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る