2025年1月2日。にゃんこ支離滅裂6
格闘技駅に到着した駅で出会った人間はどうやら格闘技界で伝説の男だったらしい。それは本人から聞いたからそれが本当かと言う証拠はなかったが野生の感からはそれが正しいと証明していた。自分の中で。「なるほどそういうことか」いきなり独り言を呟いたことで不審者感が出た。「実はだなこの格闘技大会には使い魔を連れて良い条件だったのだ。だからお前が俺の使い魔として選ばれたもしくは登録されたのだろう』『どうやってここまで来たんだにゃ』僕はびっくりした。なぜならば言葉を発する事が出来たからだ。「ついに話し始めたか。お前はもののけの類かあるいはこの場所が言葉を発する事が出来るようにさせたのか」と格闘技男は言った。『貴様のにゃまえはなんだ』「俺か。俺の名前は昇竜剣(しょうりゅうけん)だ」『にゃるほど』僕は言ったけど多分明日には忘れているだろうと思った。とりあえず、使い魔認定されたことで僕がこの駅に入る事が出来たというのは分かった。「あの電車は年に一度世界で一番強い人間にのみ開かれるゲートなんだ」『そうにゃのか』がそんな事はどうでもよくて僕はそもそもが戦いなんてしたくもなくて、まあ死ぬことが怖いとかじゃなくて望んできたわけでもないから当然ではある。しかしながらこうなってしまった以上は僕が引き返そうと思っても帰れる自信はないからとりあえず、この男と一緒にいるしか帰る方法もないだろうから仕方がなくくっついていく。男は手に剣を持っていた。『格闘技で剣を使っていいのかにゃ』「いいんだ。それはなんでもありだ。ただ爆弾などはだめだ」そうしてついていった先は、駅を降りた先は山へと続いていた。「この山を登るお前はただ俺にくっついているだけでいい」そして山登りが始まる。険しいごつごつした岩山を、山道を歩く。猫の僕は歩けないわけではないけど、そのままで良いって言ってくれたから甘えて背中に乗りながら眠る。やがて「着いたぞ」と男の声が聞こえた。山のてっぺんは切り開かれていて闘技場があったのである。
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