■004,『アラタ+街を散策してみた』

「さて、今回はやること多いぞ?」

>>アラタ、今どこにいる!?

>>ま、まさか……。

「ふふっ、そのまさかだ」

 俺はカメラで周りを撮り始める。


「そう、ここは異世界オールドの街だ!」


>>異世界!

>>ついにか!

>>俺も行きてぇ。

「まずは……、すみません!」

「いらっしゃい、何にするんだい?」

>>NPCが喋った!

 だってコンピュータじゃないから。

「この果物ください」

「あいよ、銅貨1枚ね」

 ダンジョンで手に入れた銅貨で支払う。

 金貨を使うのは、物価を調べてからだ。

「あと、オススメの宿、教えて貰えませんか?」

「お金に余裕があるなら、商業ギルドの近く。節約したいなら、冒険者ギルドの近くにしときな」

「ありがとうございます!」

>>会話の自由度高いな。

>>テンプレ台詞以外も話せるのか、AI優秀。

「建物とかは、洋風なのが多いな。ゲームとかと違和感ない」

>>これから宿屋向かうのか?

「いや、泊まりはしない。今日はこっちの物価を調べたいんだ」

>>物価?

「次回の配信はで、地球の品を買い取りしてもらうんだ。お金稼ぎ」

>>リバーシ売ろうぜ、リバーシ!

「いいなリバーシ。そういうの募集するから、みんなも考えてくれ」

>>胡椒で無双。

>>砂糖もな。

>>鏡の透明度はどのくらいだろ? 時代によっては高く売れる。


「ふむふむ、こっちは1食・銀貨1枚で定食が食えるって感じみたいだな」

 銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨1枚で金貨1枚って感じか。

 地球では金貨1枚40万と高額だったから、あんまり比較しても意味がなさそうだな。


「図書館あるかなっと思ったが、そういうの本もギルドに集まってるみたいだな」

>>まだ紙が、貴重なんだろ。

>>この分だと、王都とかにもあるかわからん。

>>そもそも、なんで図書館?


「俺以外に、異世界人がいないかなって思ってさ。いたら先を越されてるかもだろ?」

>>リバーシ、マヨネーズ、唐揚げ。

>>異世界モノの定番だな。

>>とりあえず、数を少なめ、種類は多めで、いろいろ売りに行こうぜ!

「その案でいこう! 次回までに仕入れとくわ」


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