富山護国神社の御朱印をいただいた時の話

優美香

御朱印を戴く時に挟まれる紙があるじゃない?

 富山護国神社の御朱印を戴いたときに挟まれる、あの用紙……なかなかに棄てられない神社仏閣は多いですが。

 神社やお寺さんによっては創建や由来が書いてあります、半紙四つ切大の紙です。地元の神呪寺なんて新聞紙だったりします、可愛いなw

 要は墨で書かれた文字や朱肉が次のページに染みないように、挟みこむ紙なんですけれどもね。

 このエッセイに目を留めてくださった方々だけでいいので、記憶にとどめておいていただきたくて。

 あくまでもメモという形で、こうして書かせていただきます。

 以下。旧かなづかいも、そのまま書き写します。もしも間違いがありましたら、ご遠慮なく御指摘をよろしくお願いいたします。


 夢にだに忘れぬ母の涙をばいだきて

            三途の橋を渡らむ


 この御朱印に書かれてゐる歌は、富山縣護國神社にお祀りされてをります高田豊志命が御家族様宛に遺言としておくられた最後の手紙の中の「母上さま」宛とした歌でございます。

 高田豊志命は昭和二十年五月十三日、飛行第二十戦隊陸軍伍長として台湾宜蘭基地を出撃、沖縄本島西海岸に群がる米戦艦に体当たりし散華されました。

 父豊次郎さんが、八十歳になられた時、戦後久しく仏壇に収められてゐた白木の箱の中に「うた日記」を発見されました。この「うた日記」には、高田豊志命が昭和十八年の三月から二十年の四月まで、毎日和歌を作ることを志し、和歌七八三、俳句十七、詩文九が書き綴られてをりました。この「うた日記」は遺芳館に展示されております。



 以上。


 ※あくまでも私のメモです。実は参拝以来、この挟み紙は。ずっと財布に入れておりました。

 ※先にも記しましたが、もしも誤字脱字など間違いありましたら御遠慮なく指摘いただきたいです。よろしくお願いいたします。








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