第4話 すりあわせ
「ハァハァ、堪能、堪能したわ……結局、もう朝だね。 無理やりしないといいながら、つい嬉しくて……本当にゴメン……もうしないからね?」
また、俺に拝むように謝っているけど……
謝る必要は無いな。
俺としては凄く気持ちの良い事をして貰っただけだ。
ただ、もうお日様が出ている。
朝じゃない朝を通り越して恐らくもうすぐお昼位だ。
だが、童貞って凄い……これだけやってもまだ、余力がある。
どれだけエロイんだ。 この体は。
横で謝るようにしながら寝横たわっているアイシャさんの形の良いお尻に思わず手を伸ばした。
アイシャが上乗りになって攻めるようなプレイばかりだったから、満足にアイシャさんの体に、触れられなかった。
「昨日も言ったけど、ご褒美だから気にしないで良いよ。 ただ、俺も男だから、アイシャさんばかりが頑張るんじゃ無く、俺にも色々させて欲しかったな。 そう思っただけだよ」
俺はほぼマグロ状態。 その状態の俺にアイシャさんが跨りとんでもなくエロい事をしてくれる。
実際にこの世界の娼館にはまだ言った事が無い。
だが、前世ならこんな事、高級風俗店でもまず味わえない。
『時には娼婦のように』これは男のロマンだ。
「あの、怒ってない? 本当に大丈夫? 嫌になったりしない?」
不安げに目を見つめて体を密着してくるアイシャさんが凄く可愛いい。
「元からアイシャさんを『嫁』にする覚悟でここに来たんだから、全然。寧ろ嫌いになるどころか、ますます好きになった感じかな。ただ、アイシャさんが馬乗りになって攻めるから、俺アイシャさんの事全然触ってない。触らせて貰って良い?」
アイシャさんの顔が少しだけ赤くなった。
「そんな事? うん、何処でも好きな所触って良いよ!」
アイシャさんの許可を貰ったのでもう既にお尻にあてがっていた左手に手に力を入れた。
そして右手で大きな胸を優しく揉んだ。
どちらも、張りがあって凄く触り心地が良い。
「アイシャさんの胸もお尻も張りがあって凄いね。形も本当に綺麗だ」
「ハァハァ……そうかな? 私、ハァハァかなり年上だけど……そう言って貰えると嬉しい……あっあっ……」
暫く、感触を楽しませて貰ったけど、これ以上するとまたお互いにはじめてしまいそうなので、此処でとめる事にした。
名残惜しいが、此処で俺は手を止める。
「……」
「はぁはぁ……もう良いの?」
潤んだ目で見つめてくるアイシャさんに後ろ髪を引かれながらも……
「これからもずうっと一緒にいるんだし、続きはまた今夜で充分じゃない?」
「あはははっそうだね!」
二人してみだりに乱れまくっているベッドを見ながら笑った。
今夜って言ってもあと数時間だ。
◆◆◆
ベッドに座り、お互いの話のすり合わせをする事にした。
「それで、え~と君は今回のパーティについてちゃんと説明は聞いた?」
そういえば、自己紹介もしてなかったな。
「自己紹介しますね。 俺の名前はフドラと言います。 アイシャさんの事情は聞きました。俺の初恋の相手はアイシャさんだったので『嫁さん』に出来るって凄く幸運だと思って応募しました。Okを貰えて嬉しいです」
「あははっ、ゴメンそう言えばお互い名前も名乗ってなかったね。 フドラくんね! 私は応募してきたんだから知っているよね? なんだかごめん……色々手順飛ばしてたわ! 嫌な事は最初に聞いちゃうけど、私『魔王の愛人』をしていたし、更に言うなら経産婦だけど、本当に良いの? フドラくんかなり若いよね!」
話しで聞いていたから、問題無い。
それに年上が好きで、アイシャさんがドストライク。
良いに決まっている。
アイシャさんは心配そうにこちらを見つめてくるけど、まったく問題が無い。
「ええっ、その条件は知っていますから。ただ、少し魔王に嫉妬する。それ位ですね」
経産婦は初めて聞いたけど、それほど気にはならない。
アイシャさんの境遇ならその可能性位、理解できる。
「へぇ~そうなんだ! 良かった。それで今更だけど、フドラくんって何歳なのかな?」
「18歳です」
幼馴染とはいえ、前のパーティメンバーの殆どは14歳から15歳。
俺が一番年上だったりする。
「私、30歳なんだけど、良くそんな若いのに来てくれたね……うんうん凄く嬉しいわ! 私フドラくんを養ってあげるからね。だから傍にいてね」
どう言う事なんだ……養うって。
「養うってどういう意味ですか?」
「応募の時にちゃんと冒険者ギルドに話したんだけどなぁ。 新しいパーティメンバーは私と結婚して『嫁』にしてくれる事。 愛するように努力してくれる事。その代償として私がその相手を一生養う事……そういう条件なんだけど」
嘘だろう? アイシャさんを嫁にしてひものような生活を送れる。
そんな話だったのか……よくそれで誰も相手が現れなかったな。
「養うっていうのは初めて聞きました。 ですが、俺にはそれは必要ないです」
アイシャさんなんで驚いているんだろう。
「それじゃ、フドラくんに良い事何もないじゃない? 18歳の男の子がこんなおばさんと結婚するんだよ? しかももの凄ぉ~く訳ありの女……それならなんで来てくれたの? 財産目当てでも有難いのに、どうして?」
「さっきも言いましたが、アイシャさんが初恋の相手だからですよ!」
「え~と私はフドラくんに会った記憶ないんだけど?」
アイシャさんは手を顎に当てて考えているけど……多分解らないな。
「俺がチビの頃です。 ビキニアーマーを着ていたアイシャさんを見てエロくて綺麗だなと見惚れていました。 この際だから正直に言いますが、大きなお尻と胸に見惚れていて......触りたいと何度思ったかわかりません」
今度はキョトンとした顔つきにアイシャさんはなった。
大人の女性が急に少女みたいな感じになる瞬間。
凄く尊い。
「へぇ~、こんな大きな胸やお尻が好きだなんて変わっているね。 それに子供なのにずいぶんとマセていてマニアックだったんだね。 普通はスレンダーな子の方が好きなんじゃないの?」
この世界、スレンダーな方が美人という扱いなんだよな。
だが、俺にはそれが分からない。
ナインペタンが好きなら『自分の胸や尻触っていれば良いじゃん』そう思えてくる。
「もう、マニアックで良いです。 俺は大きな胸やお尻が好きです」
アイシャさんの顔が赤くなった。
「そんな力説しなくても……その、分かったから。だけど、本当に養わなくて良いの? 私結構なお金持ちだよ」
元王族で高ランクの冒険者なら、当たり前だ。
だけど……
「俺だってA級冒険者ですからアイシャさん程じゃないけど稼げます。寧ろ、アイシャさん位綺麗な人なら養いたい位です」
「そうなんだ……知らなかったな、私の事好きな人なんてこの世にいないと思っていたよ。えっ、A級冒険者のフドラってあの冒険者パーティ『ブラックウィング』のメンバーじゃない? 本当に良いの?」
「パーティは追放されて今はフリーです。それに余り恥ずかしいから、何度もいいたくないですが、先に好きになったのは俺です」
恥ずかしい話、かなり邪な感情だけど……
「そうだったね……それじゃ今度はフドラくんが頑張る? もう結婚するんだし、この胸もお尻も全部フドラくんの物だよ。さぁどうぞ!」
そう言ってアイシャさんが両手と足を広げて受け入れ態勢になった。
だけど、『ぐぅ』という、俺のお腹の音が鳴ってしまった。
うん、凄く腹ペコだ。
「それは、今晩の楽しみにしておきます。 流石にお腹すきませんか?」
「あはははっそうだね、それじゃ私、ひとっ走りご飯買ってくるね」
バタン。
「えっ」
俺がなにか言う前にアイシャさんはビキニアーマーを着て行ってしまった。
しかし……幾らなんでも凄くエロすぎる。
男として嬉しいけど、理由が知りたい。
『流石になんでエロいんですか?』とは聞けないよな。
◆◆◆
その後、アイシャさんは食事を買ってきたのだが……
ニンニク、ウナギモドキに蛇の串焼き。
全部が精がつくものばかりだった。
多分、今夜も凄い事になりそうな気がする。
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