第3話 剣姫アイシャ……今はステプリ
「あんた、本当にアイシャのパートナーに応募するのか?」
「ええっ」
「そうか。俺は個人的には気の毒だと思うが……状況が状況だけにどうする事も出来ない……ある意味アイシャを救う事は晒し物になる事だからな……本気なんだよな?」
「勿論!」
「そうかい、それじゃ頑張れよ……」
そこから、バルドさんは、もう何も話さなかった。
◆◆◆
アイシャさんが腫物のように扱われるのには理由がある。
アイシャさんは元英雄パーティで剣聖だった。
字は『剣姫アイシャ』 ブルボン帝国の第三王女で剣が得意だったからついた字だ。
それともう一つ嫌な通り名がある。
それは『捨てプリ』捨てられたプリンセスという意味の通り名だ。
この世界には勇者と並ぶジョブ英雄があり、英雄ケビンと一緒に魔王討伐をする。
それがアイシャさんの役割だった。
勇者でなく英雄が生まれる時は、三職が欠ける事が多くアイシャさんの時には賢者と聖女が生まれなかった。
その為、ケビンとアイシャさんの二人は騎士団を率いて魔王城に乗り込み魔王と戦った。
結果は惨敗。
殆どの騎士は命を落とした。
問題なのはここからで、逃げ切れなくなった英雄ケビンはアイシャさんの足を攻撃し囮にして逃げだした。
アイシャさんを犠牲にし、命からがら逃げたケビンは、アイシャさんに敗北の罪を着せた。
その後、遅れて奇跡的に生還した騎士2名の報告でケビンの悪事はバレた。
その結果……アイシャさんの無実は証明され、英雄ケビンは国外追放となった。
無実は証明されたが、肝心のアイシャさんは帰って来ない。
アイシャさんは魔王や魔族に殺され、死んだと思われていた。
そこから勇者に捨てられ死んだ王女、捨てられたプリンス。
『捨てプリ』の名前でアイシャの物語は悲劇として語られる事になる。
それから3年後、アイシャさんは帰ってきた。
ただ、問題なのは、捕らわれていたアイシャさんは、その捕らわれていた期間中『魔王の愛人になっていた』という情報が後に知られる事になる。
風評を恐れた帝王は不名誉の烙印を押し、王族から除名した。
また、冒険者として実力はあっても風評が広がり、誰もが関係をたった。
それ処か、『汚い女』『見苦しい女』『魔王に抱かれた女』という差別じみた陰口を叩かれる様になる。
俺はそうなる前のアイシャさん。
魔王と戦い敗北する前のアイシャさんを見た事がある。
ビキニアーマー、それもほぼ紐のものを着た、金髪で褐色肌で大きな胸と綺麗なお尻の美人なお姉さん。
そんな記憶だ。
前世も含んでこんな美人は見た事が無い。綺麗な紐パン状態のビキニアーマーからはみ出た綺麗なお尻は今でも頭に浮かぶ。
今は30歳位か……年上好きの俺にはドストライクだ。
そんなアイシャさんが少し前から、特殊な条件でパートナーを募集していた事を噂で聞いた。
今迄は勇者パーティだから申し込めなかったが、今の俺なら……申し込み事が出来る。
◆◆◆
そんな事を考えながら歩いているとバルドさんが立ち止まった。
「そこの家がアイシャの家だ。これがギルドからの紹介状だ。まぁ頑張れ……いなかったらまた、出直せば良い」
そういうとバルドさんは去っていった。
ドキドキしてきた。
トントントン
ドアをノックすると、中からアイシャさんが出て来た。
凄い、思わず鼻血がでそうだ。
実際の所は解らないが、元から大きかった胸は更に大きくなっていて100cm、Iカップとかありそうだ、それなのにお腹は引っ込んでいて60cmくらいヒップは……大きく100cm位に見える、巨乳グラビアアイドルが更に凄い爆乳グラビアアイドルの体型になったように思えた。
胸とお尻なんてもうメロン下手したら小さなスイカみたいな感じだが、それでもお腹は引っ込んでいる『奇跡の様な美しい体だ』。
「うん?! 少年どうした?」
そんなアイシャさんが、物凄く露出の多いビキニアーマーを着ているんだから、俺が凝視してしまうのも仕方が無いと思う。
「いえ……あの、パートナー募集の件できました!」
アイシャさんは顔を少し赤くして……
「え~と、あの募集で来たという事は……その、あの条件で良いという事だよね……かなり私の方が年上だけど? 良いの?」
「構いません……俺、年上が好きですから……」
「そう?! 覚悟してきたなら問題無いよ……それじゃ、家に入ろうか?」
そう言うと、俺の返事を待たずにアイシャさんに手を引っ張られ家に連れ込まれた。
◆◆◆
そのまま、床に押し倒され、アイシャさんは手早くビキニアーマーを脱いだ。
大きな胸がポロリと自由になった。
重力に負けない張りのある、綺麗なおっぱいがプルンと跳ねる。
今の俺はアイシャさんに馬乗りされた状態だ。
巨大な大きな二つのメロンを越える塊がぶるぶる震えている。
そして腰には大きくて柔らかい下半身が押しあてられている。
「アイシャさん、落ち着いて……」
本来は夢のようなシュチエーションだが、アイシャさんが物凄く興奮しているので、逆にこちらが冷静になれた。
「ハァハァ駄目~君は私のパートナーになってくれるんでしょう? あの条件で良いんだよね? ハァハァ」
「それはそうですが……でもせめてベッド、ベッドで……」
なんだか男女逆転している様な気がするけど……こんな美人に望まれているんだ。
まぁ良いか。
「それじゃ……」
そう言ってアイシャさんは俺をお姫様抱っこして、運びベッドに放り投げた。
その後は……まるで獣のように俺に跨りアイシャさんは俺を貪った。
◆◆◆
もうすっかり夜だ。
窓から月が見えている。
「ハァハァゼぃぜぃ……本当に凄かった」
この世界の俺の童貞はこうして最高の状態で喪失した。
「私のパートナーになるという事はこう言う事だよ? もう取り消しは効かないけど……良いんだよね?」
「勿論、だけど、いきなりだから驚いたよ」
そう、アイシャさんとのパートナー条件。
それはアイシャさんを『嫁』にする事。
それが条件だった。
決してSEXをする事とは書いて無かったが、結婚するという事は、こう言う事も含むよな。
なんて奇想天外、普通じゃあり得ない。
こんな美人が、こんな募集をするなんて普通はありえない。
そう思うかも知れないが、アイシャさんは魔王の愛人になっていた。
から、誰からも結婚相手には望まれない存在になっていた。
殆どの人族の男は彼女と恋愛すらしようと思わない。
その寂しさや切実な思いから、こんなとんでもない募集をしたのかも知れない。
それに、この世界では30歳はもうおばさんだ。
つまり、こんな綺麗なアイシャさんでも美女という扱いではなく行かず後家扱いだ。
だが、真の年上好きの俺には、そんなの関係ない。
今迄、誰も応募しないでくれて良かった……本当にそう思った。
「あはははっ、ご無沙汰だったから、つい……ゴメンね! 男性に飢えていたのもあるけど、それ以前に人間に飢えていたからかな? もう此処まで強引にはしないから……本当にゴメンね」
アイシャさんに拝まれる様に謝られた。
「いえ、突然だから驚いただけで、アイシャさんは好みだから、寧ろご褒美だから気にしないで下さい」
「そう……私みたいなんで良いんだ? 結構マニアックなんだね……あれ、本当に元気になっている。 それじゃ、もう少し頑張ってから、契約のすりあわせをしようか? あ~む、どぅ?」
アイシャさんの口が俺の下半身に近づいてきて.......そのまま口に含まれた。
気持ち良いからいいけど……なんで此処までエロイんだろう。
それもあとで、すりあわせの時に聞けばよいか?
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