日常 西表山本猫
朝、目が覚めた。その景色はいつも通りだった。何日たっても同じ景色にもう嫌気がさした。
そのために、宇宙に一番近いといわれるハワイの山、マウナケア山に登ってみたいと思った。そうすればこんないつも通りの日々とはおさらばだ。
しかし、あの地球の中心から一番遠いチンボラソ山もいいなと思った。どちらの方がいいのだろうか。日本から近いといえばやはりマウナケア山だろうか。しかし、エクアドル国旗にかいてあるほどの山、チンボラソ山も捨てがたい。
そうだ、迷うぐらいなら二つとも行けばいいのではないか?転生とかいう現実味が全く無いものと比べれば朝飯前だ。さぁ思い立ったが吉日、さっそく出発しよう。
さっそく飛行機へと乗った。今回は一人旅だ。日本から出たことはまだない。しかし僕はGeoGuessrを世界マップで何回もやっている。そこで他の国の言語を学んできた。そこの心配はいらないだろう。
おっと、こう話している間にエクアドルに着いてしまった。今回は首都であるキトの中にあるマリスカル・スクレ国際空港へ降り立つ。ここからチンボラソ山があるチンボラソ県へと向かうつもりだ。チンボラソ県は首都キトから南南西に約一五○kmの位置にある。
そうだ、エクアドルについて軽く説明しておこう。公用語はスペイン語だ。アルファベットのnの上に~がついているのが特徴である。さらに、商業車のナンバープレートは全体的にがオレンジだ。また、タクシーに緑色のステッカーが付いていたら、そこは首都、キトである。
しかし、誰かがタクシーで遠出していることもあるので、すぐにキトだと断定はできない。しかも、ノルウェーの商業車のナンバープレートも緑だから、車の種類をしっかりと区別する必要がある。
今回はタクシーを使おう。
しばらくして、チンボラソ県へと着いた。かかったタクシー代は……黙秘権を使わせていただく。
さっそくチンボラソ山に登った。さすがはエクアドルの最高峰だ。富士山よりも二五○○mも大きいということを、体で実感できた。
というわけで空港に戻ろう。そして次はマウナケア山へ行こう。とりあえず一度家に帰るために日本行きの飛行機へと乗った。
家に帰り、山登りの用意をして、再び空港へいった。飛行機に乗り、ホノルルにあるダニエル・k・イノウエ国際空港へと向かう。
今回の目的地は(一応)アメリカだ。
これまた余計かもしれないが、アメリカについての豆知識を皆さんに伝授しよう。アメリカでは道路の中央の線が黄色である(これはカナダも同様)。さらに、前のナンバープレートは州によってまちまちで、基本は右下についているが、南の州ではいらないところも多い。さらに青色のポストがある。マウナケア山はハワイ島にある火山で、富士山よりも五○○mほど大きい。マウナケア山といえば、やはりすばる望遠鏡が有名だ。
早速マウナケア山に登った。
山の頂にて僕は思った。今回チンボラソ山と合わせて登った合計の距離は約一万五○○mそして、あのチョモランマの標高は約八八五○mである。
次はチョモランマに登ってみよう。高いところへ行くと空気が薄くなるから、酸素ボンベも必要になる。
とりあえず、まずは日本へ帰ろう。うん、そうしよう。
ということで日本に帰ってきました。再び準備を整えて空港へと出発した。
次の行先はネパール。ネパールはチョモランマの南側なので北のほうにチョモランマがみえたらインド、バングラデシュ、ネパールに絞れそうだ。
ネパールをGuessrするのは意外と難しい。なので、基本的に国旗とドメインで探すことになってしまう。チョモランマへの登山は公募隊を探し、その参加条件を満たさなければならない。条件を満たしたら参加を表明しなければならない。そうすることによってやっと登山ができるようになる。
しかし今回はフィクションだ(暴論)。
そんなことせずとも登山は出来る。なので今からネパールのテンジン・ヒラリー空港に降りよう。
この空港はカトマンズのトリブバン空港からいける。なんと、世界一危険な空港といわれているそうだ!この空港は標高二八○○mにあり、周りが山だったり天候が変わりやすかったりして、そう呼ばれるようになった。
しかし今回は運がいい。空は快晴で、無事に帰れそうだ。
トリブバン空港へ戻り、それから日本へと帰った。家に帰ると、僕は倒れこむように寝ころんだ。
今回のことで学んだことがある。
それは、このような『山に登る』という行為によって、いつも通りの日々が変わる、なんてことはなかったということだ。
しかし山に登るということ自体が好きになった。それだけはわかる。いつも通りの日々を変えるためには、いったい何をすればいいんだろう。そう考えながら、僕はまたいつもの日常へと戻っていった。
次はK2やアンナプルナなどにも登ってみたいな。
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