第3話
「織田さんって、スゲー頭良いらしいっすね」
しょうがないから食堂へ行き一人でオヤツを食べていると、若い組員同士の会話が聞こえてきた。
かず君の名前に、私の耳は自然と大きくなる。
「金持ちで賢いって・・・」
「しかもイケメンだろ!」
かず君の噂は気になるし、良い事を言われてるみたいだし。
思わずフォークを持つ手が止まり、話を聞く事に集中。
「あんだけ揃ってりゃ、女が放っておかねぇだろうな」
「そりゃそうだろ、クリスマスとか争奪戦じゃねぇ?」
「うわっ、ありえる!」
「羨ましぃぃ」
・・・・聞かなきゃ良かった。
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