第2話 憧れのヒーロー
俺、柳川幸輝(やなかわこうき)の夢はヒーロー
しかもただのヒーローではない..
そうヒーローのトップオブトップ
"S級ヒーロー"
それは俺の幼少期からの憧れであり夢の存在...
俺は幼少期にとある"事件"に巻き込まれ大怪我を負ってしまった。
だがその時助けてくれたヒーローがいなければ、
母親いわく俺は死んでいたかもしれないらしい
俺はそのヒーローに助けてもらった時にヒーローというものに憧れるようになった
自分もそのヒーローのように人々を助けたり悪い奴らを倒したい、そう思うようになった
能力は12歳から発現して能力が無くても15歳から親の同意を得てからヒーロー登録ができる
成人はそれがなく自分でヒーロー登録できるようになっている。
やがて夢の12歳になった俺は母親と一緒に能力検査をするためにヒーロー協会に向かった
待ちに待った自分の秘められた能力が分かる
そう期待に満ち溢れたが━━━━━━━
「検査の結果、幸輝くんには能力はありません」
━適正年齢になっても能力が発現しなかった━
「ですが後天的に能力が発現する人もいますからまだ諦めることはないです。」
そう担当の人に言われた、だが能力がないことにガッカリしていた俺はその話を全く聞いていなかった
ただ俺は夢であるヒーローを諦めたわけではない
ヒーローは別に能力が無くてもなれることはなれる
もちろんE級からにはなってしまうが12歳からヒーロー登録のできる15歳までの3年間で、ちょうど成長期なのである程度の力はつくようになる
怪人を倒したりやダンジョンを攻略することによるレベル上げや日々の市民への貢献度がヒーローのランク分けや昇格にも関わる
だが能力の有無はかなり重要である。
それこそ任される任務の重要性、危険性はB級以上になってくると格段に上がる
能力によって適材適所はあるが、無いよりはマシである
そのまま中学生になり、将来ヒーローになるために3年間サ◯タマ式トレーニングを続けたが能力が発現
することもなく、サ◯タマみたいな強いヒーローになれるわけではなくただ少し筋肉のついただけになった
そしてついに待ちに待った15歳になってやっと登録するためにヒーロー協会に来た
本当は誕生日を迎えて直ぐに登録しようとしたが、母さんの説得にかなり時間がかかってしまった
親の同意がなければヒーローにはなれないので母さんをどうにかして説得させなければいけなかった
「ヒーローなんてさせません!」
「どうしてだよ!」
「俺、ヒーローになりたいって昔から言ってたじゃんか!」
「ヒーローになりたいとは言っていたけど実際は大変なのよ?」
「いつ死ぬかもわからないんだから」
(そう、それはわかっている...自分には特殊能力もなく人並みな力しかない)
(母さんの言うことは百も承知........)
「でも!俺はなりたいんだ!強くて、かっこよくて誰かを守ることのできるヒーローに!」
「んーーー」
「お願いっ!🙏」
「姉さん達もヒーローだし俺もなりたいんだよ!」
そう、俺の三人の姉がいる、いわば俺は末っ子だ
その三人の姉さんはみんなヒーローでしかも全員"S級"である
S級ヒーローはどうやら多忙らしく三人とも家に帰ってくることはほとんどなく、基本家にいるのは俺と母さんの二人だけだ
そんな一人息子に危ない橋を渡らせるのは母さんだって心配であろう
「んーーー」
「ちゃんと学校の勉強も頑張るし家にもちゃんと帰るし!」
「んーー」
「自分の身の丈にあった依頼をこなすから!」
「んー」
「ふぅ、わかったわ、ちゃんとやるんだよ?」
「うん!やる!」
「やったー!!!」
「ありがとう、母さん!」
このような説得があり、今俺と母さんはヒーロー協会の埼玉支部に来ている。
デカいビルの自動ドアから入って直ぐに受付があり、そこには美人なお姉さんが複数人いて様々な人の応対を行っていた
「ようこそ、ヒーロー協会埼玉支部へ、ご要件はなんでしょうか?」
あまりの美しさに見惚れてしまい数秒無言の状態があったが、母さんが背中を叩きそれで目を覚まし、直ぐにお姉さんに返事をした
「ヒーロー登録をしにきた柳川です」
「柳川様ですね、ヒーロー登録でしたらこちらへどうぞ」
俺と母さんは受付のお姉さんに案内されエレベーターに乗りビルの5階までエレベーターで上がり、降りたあと少し大きい応接室に案内された
「担当者を呼んで書類を持ってくるので少々こちらでお待ちください。」
「あっ分かりました」
そう言われ部屋で母さんと10分ほど待っていたら
「失礼します。」
そう言って部屋に入ってきたのは先程の受付のお姉さんともう一人強そうな60代くらいの男の人が入ってきた
「改めまして、当支部の人事課で今回の担当を務めさせていただく
「埼玉県埼玉支部の支部長である
(いかにもな名前だ)
「よろしくお願いします!」
互いに握手をする
「では手続きを始めさせていただきます。」
ここまで読んでいただきありがとうございます!
もしよかったら
下にスクロールしてもらって、【フォローする】と【レビュー】の【★で称える】の【⊕】を三回押してもらえると嬉しいです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます