第3話 ヒーロー登録

「それではヒーロー登録の手続きをさせていただきます。」


「担当者の柊由依ひいらぎゆいです。本日はよろしくお願いします。」


「担当官でここ埼玉支部の支部長である屈強剛くっきょうつよしだ。よろしく頼むぞ、柳川くん」


ヒーロー登録しにきた俺の担当はどうやらこの二人らしい



二人とも一度立ち上がり軽く俺と母さんに挨拶をし

て再び席に着いた。



それよりも担当"官"とはどういうことだろうか?



そんな考えをよそに担当者の柊さんは話を始める



基本的にヒーローについてのことで、仕事内容、賃金、規定事項、18歳以下の未成年の人の親の同意、命の危険性、についてなど様々な話をされた。


「ヒーローについてですが、ヒーローの方々はランクに合わせて様々な依頼や要請、ダンジョン攻略などにより、その時々の仕事を行いそれを評価して、それに対して我々協会側から報酬が支払われます。」


「そしてランク帯によって成功報酬の額や基本給が変わりますので、是非ランク昇級を目指して頑張ってください!」


「昇級に関しても、A級のヒーローからの推薦や難度の高い依頼を複数回こなす、一定以上のランクのヒーローでチームを作ったり、EからB級までですが昇級試験を協会側が定期的に行っているので、それで合格していただくなど様々ですので、安心してください。」


そう柊さんが真剣な顔をしながらも優しい口調で話し、笑顔を向けてくれるので凄く安心した。



要は自分にあった依頼を選ぶことができるし時には要請され協会からの評価もわかるし、昇級にあわせ基本給アップに依頼の臨時収入付きとは死の危険性について話されたあとではかなり妥当な話だと思う。


そして再び柊さんは真剣な顔に戻り


「ヒーロー協会についてですが我々協会側はヒーローに対しては様々なバックアップを行っています。

例えば依頼の斡旋あっせんであったり、防具や武具の販売、現れた怪物などの速く的確な情報処理でヒーローに伝達、救命救護、お金の貸与たいよなどいろいろです。」


ここまで聞くだけでも協会の体制であったりヒーローのことについてはかなりすごいことである。



今どきこんなホワイト条件な会社はそうそうお目にかかれないであろう



そしてこのあともいろいろ話され、話が始まってから20分ほどたち


「それでは登録についてお話します」


ついに待ってた登録について!


「まずヒーロー協会で能力検査は行いましたか?」


「はい。」


「では能力の有無はどうでしたか?」


少し言葉が詰まり5秒ほど沈黙が部屋の中に続いてしまったが、ヒーローとしてこれから頑張って行くと決めた以上、能力なしでも努力してレベルを上げS級ヒーローは無理でも、立派なヒーローとして活躍しようと思い、勇気を振り絞り口を開いた


「いいえ、ありません。」


「そうですか、でも登録に関して大して問題はありませんのでご安心ください。」


そして同意書を読み母さんのサインと俺のサインを書いたあとようやくこれで俺も夢のヒーローかと思っていたが.....



柊さんの横で基本的に声を発さなかった屈強さんがここにきて口を開いた


「それではヒーロー登録試験について私が話そう」


試験?そんなのは初めて知った、今までヒーローの活動などしか知らなかったので少し驚いた


(なるほど、担当の"試験官"ということか)


理解はできたが何をするのかはサッパリわからない


「そう身構えなくても大丈夫だよ!」


安心するような声で優しくそう言ったのは目の前にいた柊さんだ


この人は俺と初対面なはず・・・・・・なのに妙に距離が近く、口調も何故か柔らかく感じるし、俺をみているあの目もどこか遠くを見てるようで俺の瞳をしっかり捉えている。

正直何を考えているか全くわからない


そう考えていると


「ふふっ」


今不思議と柊さんが頬を赤くしてニヤリとして、とろんとした目をしながら、ふとこっちを見ていた気がしたが気の所為であろう



そんなことを考えていると一度咳払いをして場を整えた屈強さんが再び口を開く


「彼女の言う通り試験は簡単だから大丈夫だ」


それを聞いただけでも肩の荷が下りるかのような気持ちになった


だが油断はしてはいけないと気を引き締める


「能力がない分能力試験は無しで、試験は体力測定とある程度の知識を確かめるための筆記試験をする。」



なるほど、試験と言っても単純な身体能力と学力を試すだけで二人の言った通り簡単な"腕試し"のようだ


俺が理解したのに気づいたのか二人が立ち上がる


「では、まずは柳川くんの身体能力の試験をするので別室に移動します。」


「お母様はもう3回もいらしているのでわかると思いますがせっかくですので、我々といっしょに見学しませんか?」


「そうですね、せっかくですので見てみたいです、よろしくお願いします。」



そうか、そう言えばヒーローである姉さん達もここでヒーロー登録をして試験を受けたのか


「承知いたしました。ではこちらに」


そうして会議室のような場所で書類による手続きを終え、次の試験を受けるために全員会議室を出て、

柊さんが先頭で歩き案内される。


そして母さんは柊さんに誘導され見学場のようなところに連れてかれた


それで俺は屈強さんに案内され、協会支部の施設の詳細や詳しい事など改めて教えてもらった。


そして訓練施設のようなところに連れて行かれ屈強さんが扉を開けてその施設の中に入れてもらった


「ここが試験会場だ」


そこは協会支部の裏手にあった広いスタジアムのような施設で天井がなく日の光が直接入るような場所で陸上のトラックや芝生、砂場などいろいろある



周りのの施設にも特別なジムやサウナに大浴場、シャワールーム、マッサージ、エステ、宿泊できる部屋、コンビニや防具や武具が買えるお店、高い食事ができる食堂などヒーローや協会職員なら誰でも使える充実した施設が揃っているようだ


「そこの更衣室で少し着替えてきてくれ」


「わかりました」


そして更衣室に入り中を確認すると屈強さんが言っていた着替えのトレーニング専用の服が置いてあり

それに着替えてくるように言われたので直ぐに着替え外に出た



外に出て真ん中にあるサッカーコートぐらい広い下が土のグラウンドに走って向かった


「広いですねここ」


「この試験会場だけでサッカーコート10面くらいあるかな」


(思ったよりも広い)

そんなことを心の中で思っていたがそんなことを考えてる暇はないと首を振り意識を変える


「よし着替えたか、準備はいいか?」


「はい!」


「って、なにやるんですか?」


そう言えば体力測定とは聞いていたけど実際何をするのかは聞いてなかった


「模擬戦だけど?」


「模擬戦?」


「そ、模擬戦」


「誰と?」


「私と」


「なるほど、分かりました」


(この人何言ってんだ?)

ふと、そんなことを考えてしまった


「安心しろ、私は元A級でも今は引退した身だもちろん手加減する」


「5分間だけだから遠慮せず全力で来たまえ」


理解に少し時間がかかってしまったが体力測定というのは要は"腕試し"ってことか



理解して、少し気を引き締め気合いを入れて戦闘の構えをとる


「行きます!」


「さぁ、来い!」


そして5分間のヒーロー試験が始まった











































ここまで読んでいただきありがとうございます!


次回はヒーロー試験を書くので是非、読んでいただきたいです!


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