第4話 ハグルマ
まどろみの中で意識が鮮明になっていく。
寝落ちしたか、顔に手をやると、すっと涙が
滲んでいる。なんだか悲しい気持ちだ、昨晩のあの子の顔が夢の中の記憶とかぶる。
たまに前世の記憶がフラッシュバックする時が
ある、そういう日は凄く気分が落ちる。
寝起き覚ましに電子タバコをプカプカしてると、、ピロリンピロリンっと音がなった。
朝7時半こんな時間にLINEが来るのは珍しい、
ふと見てみると「まゆさん」からだった。
「昨日はありがとう、しまさんでしたよね!
なんだか、私からしたらとても不思議な人でした
興味津々です!」
いつもの営業LINEかと、あまり気にせず、適当に返事を返す。
「興味を持っていただいて、ありがたいですが、
ただの韓ドラとアニメ好きな、ただのおじさん
ですよ!」
「いや、そうかも知れないですが、、、」
「そうじゃないんです、、、」
後はたわいな会話をしてその日は終わった。
こんなデブで女心もわからない、おっさんが何がいいんか、わからんけど、すぐ飽きるか、、、
と思っていたんだが、、、
「おはよう♡」
その翌日、まさかの♡LINE、、、
いったいなんなんだ、、、恋愛スキル0のおっさんには理解ができない、これがキャバ嬢のスキル
まじこわい、、、っと1人つっこみを入れていた。
とはいえ、あれからなんだかんだLINEは続き
一ヶ月が過ぎていた。なぜ、こんなおっさんに毎日LINEするのか謎で一度会ってみることにした。
1人でキャバクラ行くとか初めてだな、、、
そして「まゆ」に連絡して、、、モヤモヤした気持ちを解消したく、店に行く予定をたてた。
この行動が2人の関係に大きなハグルマとなるとは楽天的な島は予想だにしていなかった。
続く
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