チョコレートタルト

 両足に金貨をくくりつけた男が、街を闊歩しています。

 まだ神学者が鼻高々でいられた時代のこと、天使が光をブーケにして贈り、祝福した場所がこの街です。

 目抜き通りには、絢爛豪華な建物が並んでいます。

 貞淑なまなざしの郵便局、浮かれ調子の銀行、幅広帽をかぶった出版社、半裸体の博物館と美術館たちが整列し、花屋、化粧品屋、香水屋などの可憐な店々は、石けりをして遊んでいます。

 そんな彼らも、この街を代表するがごとき、うつくしい男には骨抜きにされてしまうのです。

 ひたいの形がよく、はすに被った中折れ帽から、烏羽のような黒い髪が落ちるさまは彫像のように完璧です。

 そして、なによりもすばらしいのは瞳でした。

 彼が横ぎった瞬間、だれもが両足の金貨にキスを落とし、ものを乞う目つきで彼を見上げるのです。

 すると、彼は振り返り、帽子をかたむけ、両目に埋まったオニキスをまたたかせます。

 色あざやかな道に一滴の墨が落ち、おだやかな午後三時が失神すると、悪魔が木箱を片手に飛んできました。


「今日の稼ぎだ」


 悪魔は箱から金貨を取りだし、男の両足に縛りつけました。


「もうだいぶ、たまってきたよ」


 金貨で重くなった右足をあげ、靴底の文字を読みます。

 あなたのものではありません。

 そう刻まれています。


「ぼくはどこにいくべきかね?」


 たずねると、悪魔は思案顔で街を見わたしました。

 滅ぼし滅ぼされる身の悪魔でさえ、美を恋慕う気持ちに人間と相違はなく、この街に愛着があるのです。

 それゆえに、幸福と不幸の均衡を保とうと頭をひねります。


「あそこがよかろう」


 悪魔は塾考の末に、道の角にある菓子屋を指さしました。

 奇怪な屋根の美術館と、兎肉のレストランの横に、ひっそりと隠れている店です。

 男は店に近づき、くもりガラスの扉に書かれている文字に目を通しました。

 わたしのものではありません。

 そう書かれています。

 男はうなずき、扉をくぐりました。

 薄暗い、さびれた店でした。壁は汚れ、床板は腐っています。

 ぼろぼろのカウンターにいたっては、営業中なのか疑わしいほどにからっぽです。

 男は無関心に店を眺めていましたが、突如として帽子を吹きとばされ、オニキスの目を点滅させました。

 なにくわぬ顔で去ってゆくそれは、金色の蠱惑です。男など気にもとめずに、消えてゆきます。

 男はせきばらいをひとつして帽子を拾うと、カウンターで眠りこけている大きな薄茶色の蛾に話しかけました。


「店主はどちらだろうか」


「上にいる。だが、まだ時間じゃない。朝が来れば起きるよ」


「しかし、朝はいつ来るのだろう?」


 そうたずねますが、眠るふりで無視されてしまいました。

 しかたなく、男は蛾を観察します。翅が金色の文字で輝いているので、読んでみると、こう書かれていました。

 わたしはわたし。

 何度も文字を目で追います。

 わたしはわたし。わたしはわたし。

 どれくらいの時間が過ぎたことでしょう。

 階段を降りる音に、蛾が飛びたちます。階段わきに座っていた男がふいと顔をあげると、質素な服のすそが見えました。

 店主は客の存在に気づき、うろたえながら口を開きました。


「もしかして、お待たせしてしまったのでしょうか?」


「いいえ、そんなことは」


 男はそう言って立ちあがりましたが、すぐに面食らいました。

 店主の顔は、薄茶色のスカーフで隠されていたのです。

 その顔はマネキンのように凹凸だけがあり、金の文字で、当然のように、こう書かれています。

 わたしはわたし。

 店主は非常に腰の低い人で、謝りながら、あわてて店の奥へ走りこむと、茶色い菓子を運んできました。

 男は鼻をひくつかせました。

 これこそ、彼の帽子を吹きとばした風の正体です。


「もうしわけございません、お詫びにこちらを」


「おそれいりますが、いったいこれは?」


「これはカヌレです。だんなさま」


「カヌレですか」


 スカーフからのぞく店主の耳が桃色に染まりました。


「もしかして、甘いものは苦手ですか? 贈りものをお探しでしたら、もっと華やかなお菓子の用意もございます」


 男は黙って首を横に振り、カヌレを口に放りこみました。

 想像よりも、しっかりとした歯ごたえがあります。

 卵の生ぐさい風味、バニラ、噛みしめるたびに生地が崩れ、燃えあがり、火の舌先が脳と脊髄をなめます。

 彼の中心が、恐怖と興奮に震えあがりました。

 男はうぶな反応を恥じ、帽子で顔を隠しました。しかし、そこはさすがに紳士たる者、すぐに平静を取りもどして口を開きます。


「おいしいですね。非常に」


「それはよかったですわ。それではだんなさま、今日はどういったものをお探しでしょうか?」


「そうですね、どうしましょうか」


 男は迷うふりをしながら、両のかかとを打ち鳴らしました。

 金貨の音が店中に反響すると、壁と床が真新しく張りかえられ、カウンターは立派なオーク製に変わります。

 得意に思う男でしたが、すぐに落胆してしまいました。

 どれほど内装が変わろうと、目の使えない店主が気がつくはずがないのです。


「だんなさま。恐縮ですが、生地の面倒を見てきますね。もしも、なにかご入用でしたら、すぐに飛んでまいりますので」


「わかりました」


 男がうなずくと、店主の顔の中心が動きます。彼女なりの精一杯のほほえみのようです。

 それからしばらく、男は店内をうろつきながら、置きっぱなしのカヌレを数個食べました。

 そのたびに驚きと感動は薄れましたが、かわりに、店主の言葉や声の響きがくるくる脳内を旋回します。

 もう一度彼女が現れないかと待ってみますが、また眠りこんでいるのか、物音が聞こえません。

 男は嫌気がさして、右足の金貨を一枚外してカウンターに置くと、いたずらをした子どものように、こっそりと立ち去りました。






 その翌週、例によって男が街を歩いていると、悪魔が肩に降り、たずねました。


「かわいいかね」


 男は質問に答えないかわりに、口笛を吹きました。

 花屋の店先からスイセンが逃げだし、上着の胸元に刺さります。

 盗みを働かれても、人々は気にもとめず笑うばかりです。

 小さな損はものの数に入らず、むしろやさしさを示すために、男のいたずらを望んですらいるのです。

 彼らが罪の報いを求め、刑を望む日が訪れるなら、それはいつになるだろうかと男は考えます。

 この祝福された街が奪われたときでしょうか。幸福が飽和して、かえって不幸のほうを望むときでしょうか。それとも、金貨の出所が悪魔だと知ったときでしょうか。

 ですが、男は得体の知れない悪魔を好ましく思っていました。  悪魔は金貨を欲しがりません。常に与える側なのです。

 そして、男は欲しがりもせず、与えもしません。ただの仲介屋で流浪の民です。

 それは、少し孤独でした。

 男は無意味な問いをかき消し、菓子屋の店の扉を開きました。

 店主は店の奥で、砂色の生地と話しこんでいました。


「あいかわらず非力だなあ。これじゃあ、いつまでたってもタルトは完成しないよ」


「まあ、口が悪いですね」


「菓子作り以外は能なしなのに、それすらできなくなったら、どうやって暮らしてゆくんだい」


「暮らせなくなったら、暮らさなきゃいいんです」


「口があって胃があって腸があって尻の穴があるんだから、そういうわけにもいかないよ」


「いいんです。そのときは思いきって溺れ死ぬつもりです」


「さいですか。だが、溺れ死ぬ前に客の相手をしなよ」


 顔をあげた店主は男に気がつくと、スカーフの中心をしぼませて笑いかけました。


「また来ていただけるなんて。うれしいです。わたし、お礼がしたかったの。このあいだ、お恵みをくださったでしょう?」


 店主が指さした先を見て、男は仰天しました。

 あの日、男が置いていった金貨が、立派な額縁に飾られていたからです。

 金貨は、傲慢な顔つきで以前の持ち主を見おろしています。


「おまえね、金貨は結婚できないんだよ」


 男が小声で叱ると、金貨は左手の薬指の指輪を見せつけながら、舌を出しました。


「空約束でもいいんだ! 汚れた手に触れられるくらいならね」


「そうは言ってもね」


「だんなさま、黄金はうつくしいものですね」


 同意を求める店主に、男はなにも言い返せません。

 あげたものをどう使おうが人の自由ですが、両足の金貨は同類のあられもない姿に気がそがれて、かすかに錆びてしまいました。


「どうぞこちらを。ささやかですが、金貨のお礼です」


 店主がブリキ缶をさしだすと、キャンディたちが弾けて、男の体の上ではしゃぎ始めました。


「すみません、悪い子たちじゃありませんの。でも、だんなさまのお口には乱暴だったでしょうか」


「いいえ、かまいませんよ」


 あわてて弁解する店主に男は笑いかけ、キャンディを口に放りこみました。

 暴れるキャンディを奥歯で砕くと、息たえた断面から、するどい鉄の味が広がります。

 ああ、この半分を、店主のくしゃくしゃの布へと押しこんだら、いったいどうなることでしょう。

 野蛮な願望に男は驚き、キャンディを急いで飲みこみました。


「ええと、今日はなにをこしらえているのですか」


「タルトですわ。だんなさま」


 店主は、男をカウンターの奥へ招きいれました。

 入ってゆくと、そこは店内とはうって変わって、明るく開放的なキッチンです。

 その理由は、天井に空いた大きな穴から光がさすためでした。

 穴からは、風がぬけ鳥の鳴き声がぬけ、花々の種もぬけるので、野生が我がもの顔で居座っています。

 そして、花々の中心には栗毛の子馬が眠っていました。


「さながら楽園ですね」


 男は感心して言いました。


「まあ、そんなことは」


 照れた店主がたづなを握ると、子馬は薄目をあけましたが、すぐに退屈そうに目を閉じてしまいました。

 昔々、この子馬は空を飛べたのですが、牝と見るや好き勝手をするため、天使に羽をもぎとられてしまったのでした。

 それでも祝福は行いではなく、出生に対してされるものだと相場が決まっています。

 怠惰でも色情狂でも、光は彼に降りそそぐのです。


「わがままですけれど、かわいい子ですよ」


「そうですか」


「なでてあげてください」


 男は愛想笑いを浮かべ、触れるふりで一本毛を抜きとりました。 小馬が怒るかと思いきや、なにも反応しないので、男はかえって憎たらしいような気持ちになりました。

 店主と話を続けていると、子馬の細長い尾の根元から茶色い物体がいくつか転がりおちました。

 それらは列になり、兵士のように、きびきびと床を進みます。テーブルのあしをのぼり、ボウルに収まります。

 店主はその茶色い物体をスプーンですくうと、男の眼前にさしだしました。


「どうぞ、だんなさま」


「ええと、これは」


「たいへん、おいしいのですよ。ぜひ」


「ぜひと言われましても」


「ええ、ぜひ」


 店主は布の中心にしわを寄せて、やさしく、しかし、なかば無理やりに、男の口にスプーンを差しいれました。

 すると、あっというまに店主のスカーフがほどけました。

 薄茶色の巨大な地図のような、古代の巻物のような、広大無辺の布が現れます。

 それは男の顔に巻きつき、視界に豊富な水と好天に恵まれた奴隷の国の幻を映しました。

 そこは永遠に主人が不在の国です。

 王さまはいますが、彼が一番いやしい隷属者なので、いくつもの首輪をはめており、だれがその先を握っているのか、もはや判別がつかないほどです。

 王さまは、麦穂の数よりも多い奴隷たちと声をあわせて、男に宣誓しました。

わたしはわたし。わたしはわたし。


「おいしいでしょうか、だんなさま」


 気がつくと、スカーフが外れていました。狐につままれた気持ちで男はうなずきます。


「ええ、とても。しかし、彼らの主人はどこにいるのでしょうか」


「主人などおりませんわ」


「そんなことがあるものでしょうか」


「見ていただいたとおりです」


「もしや、あなたが主人なのでは?」


「主人はいないのです。この子がすべて食べてしまいますから」


「チョコレートですか」


「ええ、チョコレートタルトを作るのです。もう少し部屋の温度があがって生地が焼けたら、ガナッシュに手をつけるつもりですわ」


 男は無愛想に問いました。


「それは、すばらしいことなのでしょうか」


「もちろんです、だんなさま」


 店主は恋人のように子馬に寄りそいました。

 思わずその光景から目をそらすと、男の両足の金貨から、緑色の炎が噴きあがります。

 キッチンの床から黒い指が突きでて、そっとささやきました。


「おれの食べもの」


 男は否定しかけましたが、結局なにも言えませんでした。

 たしかに、チョコレートは地獄の食べものです。

 手ごろな快楽こそが悪魔の信仰で、その片棒を担っている男に、弁解の余地などありません。

 焦げくさい指が宙を泳ぐと、部屋の温度がみるみるうちに上昇し、奴隷の国は革命の時を迎えました。

 自由を求めて蜂起し、殺しあい、死体にあぶはちが群がるなか、王さまは命からがらジャングルへと逃げますが、ついには玉座ごと熱帯夜に転落してしまいます。

 わたしはわたし。わたしはわたし。

 つぶやきながら、転落してゆきます。

 男は火事をおさめようと、かかとを打ち鳴らしました。

 金貨の音がマグマのように湧きたつ密林をくわえて、元ある場所へ引きずり落としましたが、すでに砂色の生地は膨らんでいます。

 店主は香ばしいかけらをつまんで、目を丸くしました。


「あら、タルトの準備が整いましたわ」


 男は苦々しく口を開きました。


「生地だけでよいのでは? 十分にすばらしい菓子です」


「あら、だめですよ。完成を目指すべきです。これはチョコレートタルトなのですから」


「チョコレートは非道徳的ですよ。お嬢さん」


「まあ、だんなさま」


 店主は布の中心をすぼめました。


「そんなことを、おっしゃらないでください。もしかして、チョコレートタルトを召しあがったことがないのですか?」


 しぶしぶうなずくと、店主は意外な答えに沈黙しました。

 居たたまれない雰囲気です。

 年のわりに経験が少ないと認めることほど、この手の男にとって居心地の悪い瞬間もありません。

 店主は嘲笑こそしませんでしたが、彼の帽子の下をのぞきこむと二階へ行ってしまいました。

 男は店を立ちさり、意気消沈して道を歩きました。

 錆びた両足の金貨がにおいを振りまくので、ふだんは男と無縁の八百屋やパン屋が引き寄せられ、こうべを垂れました。


「ああ、あなた。我々は貧しい。見てください、あの豪勢な建物、彼らがむさぼるのは我々のパンと野菜ですのに」


「まさしく」


 男はあきらめ顔で、かかとを鳴らしました。

 八百屋とパン屋は金貨をつかもうとしましたが、あまりの熱さに指を火傷して逃げてしまいました。

 しかし、事態はそれだけでは収まりません。

 異臭さわぎで、街中のひんしゅくを買ってしまいました。普段はとりすましているだけの議員たちが、暖炉に飾ってある剣と盾を持参して男に抗議しました。


「裏切りは許されない」


 彼らは怯えを隠すために、あえて居丈高に告げました。


「きみは清廉な美徳を抱きつづける約束ではないかね。無垢であることが存在意義なのだから」


「まさしく」


 男は深々と会釈をして通りすぎ、それから考えました。

 貧しい者、富める者、どちらの主張も正しいのです。

 最終的には両者とも秤の上に縮こまり、審判に身をゆだねるしかない身なのですから。

 やがて、男は袋小路にたどりつきました。

 そびえる壁は落書きだらけで、この街のうるわしさの代償が、廃棄場に山と積みかさなっています。

 そろそろ日が暮れ、鐘が鳴る時間でした。

 男は靴先に目を落としました。


「わたしはわたし」


 彼女の名前を噛みしめると、男は自分のみじめさに深く恥じいりました。

 ついには足元の金貨も朽ちはて、そこには足かせのない奴隷しかいません。

 男は深いため息をつき、軽くなった両足で道を戻りました。

 すると、悪魔が飛んできました。男の青ざめた顔を見て、銀色の裁ち切りはさみを手渡します。


「おまえがおまえなら、これが役にたつかもしれないな」


 男は古い友人の顔を見あげました。


「はて、ぼくはぼくだろうかね」


「さあね、欲望のままにするのがいい。それでも判断に迷うなら、とりあえず食っちまえばいいのさ。それで白黒はっきりつく」


「まさしく。だが、彼女が食うのか、ぼくが食うのか?」


「それは、あんたたちで決めてあることだろう」


 悪魔に哀れみはありません。道理があるだけです。

 二度と会うことのない友人を振りかえりもせず、黒い羽は飛んでゆきます。

 その日の夜、男は店に忍びこむと、子馬のたづなをはさみで切り落としました。

 さっそく子馬は目を覚まし、自由になったその身を確認すると、かわいいつがいを探しに、逃げてしまいました。

 男は満足気に二階へあがりました。

 思ったとおり、店主は風呂に入っています。

 男はタイルに伸びる影法師に化けると、湯気のたちのぼる浴室へ踊りこみました。

 しかし、うわてだったのは店主のほうです。

 今宵こそ復讐の晩であると知っていた店主は、タルトを焼くのをやめて、浴室にチョコレートを満たしておいたのです。

 そして、男が襲いかかった瞬間に扉をしめてしまい、もう二度と開かないように鍵をかけてしまいました。

 男が罠に気づいたときには、遅すぎました。

 ふたりはチョコレートの牢獄に浮かびあがりました。

 閉じこめたほうも、閉じこめられたほうも、手をばたつかせて、鼻と口から泡をもらします。


「どうやら、わたしがふたりいるようですわ」


「はあ、ぼくはきみかい」


 チョコレートにむくみ汚れた男の顔を、女の手がつかみました。

 男は、女の首を絞めるか、目を突くか、歯を折るか、それか体のどこかやわらかな部分に、是が非でも触れなければならないと、指を伸ばしますが、とても届きません。


「ええ、心配なさらないで」


「そうかい。やさしくしておくれ。やさしくするから」


「なにをおっしゃるの。そんなもの無意味じゃないですか」


 女のささやきに、男の精神は、銃で撃たれた鳥のように失落してゆきました。


「ねえ、ひとりの夜にやさしさなどございません」


 牢獄に女の顔が浮かびました。みにくい歯が円を描く中央には、オニキスの瞳が輝いています。

 ついに男は、最後の一息を使いはたしながら言いました。


「きみの目はきれいだね」 


 馬のいななきが、暗闇をきしませます。

 チョコレートをたっぷりと吸ったふたつの死体をむさぼるため、駆けもどってきたのです。

 





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