第7話 幸せな瞬間

 今日もタイムさんの家で夕食を食べさせてもらいます。私はタイムさんと一緒に夕食を作ります。豚肉のニンジンとジャガイモの煮物です。


 二人で作れば直ぐに完成です。


「これは肉じゃがなる食べ物ですか?」

「はい、美味しいですよ」


 私は大興奮です。そう、にゃんこ族の里ではジャガイモが育たないので、初めて食べます。


 流石、貿易都市コーキダですジャガイモも手に入る。


 さて、さて、早速、食べましょう。肉じゃがはシンプルな味わいで、とても美味しいです。


「喜んでくれて嬉しい、御褒美にギュッとして……」


 タイムさんはモジモジしています。ここはタイムさんギュッとしてあげます。


 そして、私がタイムさんから離れると。タイムさんは幸せそうです。


 さらにサービスとしておでこにキスをします。


 私はにゃんこ族です、黒猫に姿で私も頭をナデナデして欲しいです。黒猫の姿に成るか迷っていると。


 タイムさんは魔導プリズムを用意します。


「キキリさんは旅人です、この魔導プリズムに今を録画したいです」


 そうか……。


 旅の軍資金が溜まればまた旅に出るのです。


 私は複雑な気分になります。

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