第2話 図書館でのお仕事

 朝、宿屋で起きると隣の図書館に出勤です。そうです、図書館で働く事になったのです。


 しかし、図書館での制服がメイド服なのは気がかりです。館長のサリサさんの提案でしたが……。


 そして、仕事内容は書庫での本整理に始まり。返却された本を本棚に戻す作業と続きます。休憩時間も黒猫の姿で受付にてゴロンする仕事です。


「キャー可愛い」


 私が寝ていると頭をナデナデされる。可憐な女子に頭をなでられるとゴロゴロと甘える。


 これも仕事の内だが実に気持ちが良い。


「キキリさん、お昼にしましょう」


 同僚のタイムさんから声がかかる。私は猫の姿から人の姿になります。


 出された、昼食はパンとクリームシチューです。


 あああ、ありがたや、ありがたや……。


 旅人をしていると、温かいシチューはごちそうなのです。私がガツガツと食べるとタイムさんがクスクスと笑います。


 しかし、タイムさんは若い女子なのに図書館で働いて偉いなと思う。


「ところで、キキリさんは百合には興味は有って?」

「えー私はにゃんこ族です、カッコイイ男子には、あまり魅力は感じませんが……半分は猫だからと思っています」

「なら、百合の気持ち良さを教えてあげます」


 タイムさんは目が本気です。私は百合の世界に浸る事になるのでしょうか?


 それは期待と不安が混じる提案でした。

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