花咲く、にゃんこ族の図書館
霜花 桔梗
第1話 図書館で働く事に、
私の名前はキキリ、旅人のにゃんこ族です。にゃんこ族は猫の姿と人の姿を自由に変えられる民族です。
私は黒猫の姿になる事ができます。
今、私はオアシスの都市、コーキダに今夜の宿にしようと思います。宿屋の二階の部屋に腰を下ろすと。窓の外に図書館が見えます。
このコーキダは東西の文化が混ざり、貿易で栄えた都市です。ここは教養のあるにゃんこ族であるところを見せる必要があります。
私は早速、図書館に向かいます。そして、図書館の中に入ると豪華な作りです。
ホント、お金持ちの都市です。
さて、私はにゃんこ族がこの街に残した足跡を探そうと職員に聞きます。
「にゃんこ族関係の本は有りまして?」
「少々、お待ち下さい」
私が机に向かい座って待っていると。職員さんが五冊ほどの本を持ってきます。
すべて、にゃんこ族を主人公にした恋愛小説です。その神秘性から憧れの存在として描かれるのです。
うん?職員さんが何かモゾモゾしています。
「貴女、にゃんこ族?」
「はい、そうです」
「えええぇ!!!」
そこまで驚かなくてもいいのに……確かに私達は幸福をもたらす民族と言われていますが……。
「私の名前はサリサ、この図書館の館長です。貴女におりいって頼みがあります」
「頼み?」
「そうです、この図書館はお客さんの減少で廃館の危機にあるのです。そこで客よせの為にこの図書館で働いてくれませんか?」
ふ~う、旅の軍資金も尽きかけています。
ここは快諾です。
こうして、私は図書館で働く事になりました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます