春乱癡気

森野きの子

第1話

 まろやかな陽気に、欠伸が出た。昼九ツ、風呂と髪結いを済ませ、昼見世に備えてはいるが、どうせ暇だろう。

 仲見世通りには、どこからか持ってきて植えたという桜が咲いている。ここの花はどれもどこからか持ってくる。なかにはここで生まれた花もあるけれど。欠伸をかいたまま、織日(おりひ)は、窓際にしなだれかかるくれ葉を見遣った。

 くれ葉はこの見世の女郎が産んだ。白粉などはたかなくても透き通るような白い肌をしており、誰もが振り返る美貌を備えている。琴も歌も上手い。母親も美しかったようだが、頭が弱く、間夫に騙されては年季が延び、太客を怒らせ、折檻の末に死んでしまったらしい。くれ葉は禿から振袖新造を経て遊女となった。彼女は他の女郎のように、ここに絶望などしない。男に夢を見たりしない。織日はそんなふうにおもっている。

 彼女が物憂げに視線をやる先を追えば、出入りの若い髪結の男が惚けているのが見えた。

(上手いなぁ。)

 と、織日はしみじみ思う。ああやって、意味ありげに視線をやって男をその気にさせて遊んでいる。結果、くれ葉の結い上げられた髪は誰よりも綺麗だ。

 ここは女の地獄、と姉女郎は云うけれど、織日の生まれた村に比べれば、遊郭(ここ)は極楽に近かった。雨ざらしにはならないし、飯は食えるし、布団で眠れる。産まれたばかりの赤子の首を捻ることもしなくていいし、ぼけたじい様に犯されることもない。あの時泣いた姉はどこに売られたのだろう。もう忘れてしまった。


「織日」

 ハ、と気づくと、馴染みの銀二がいた。夜五ツ、行灯に照らされた白い肌と鋭い眼がぞくりとさせる。右の眉尻に一つ、その目じりにも一つ泣きぼくろがあり、流し目がまた艶っぽい。町の火消しで、番付にも載っている色男で、材木問屋のご隠居の酔狂に付き合わされている。ご隠居の趣味は、気に入った遊女と番付に載った若いのを同衾させ、それを絵師に描かせて蒐集している。

 ご隠居はくれ葉の馴染みで、織日はくれ葉と座敷に出て、一緒にいた銀二と馴染みになった。

 銀二は目でものを云い、女をその気にさせる。眼光は鋭いくせに、しっとりと濡れ、どうにも女心を柔くさせる。

「なあ、織日、オレがおめェを嫁にするって言ったら、どう思う?」

 銀二は織日をきつく抱き寄せ、憚るように囁いた。

「……それは、わっちを身請けするって、ことでありんすか?」

 そっと寄り添い首をかしげ、小声で返す。

「ああ。オレがおめェをこっから出してやる」

 なにか決心めいた表情で、静かに、揺るぎない声で絞り出した。

 これもこの男の愛撫かと織日は声もなく微笑む。

 窓の先を見やれば、青白い月に照らされ、桜が淡く光るように見えた。

 男の胸にしなだれかかり、さも喜びに蕩けたように、青白く光る男の白目の中にある黒い珠玉を見上げた。

「……うれしい」

 振りである。

 なんの取り柄もない女だ。織日は自分とくれ葉のことをそうおもっている。着飾って芸事をして男に媚びる以外は何にもできない。

 そんな女が大門の外に出て何ができよう。今更この毒気強い極彩色の世界から出て生ぬるい浮世で暮らすなど恐ろしかった。

「織日、おいで」

 広い座敷に布団を敷いて、くれ葉と戯れていたはずのご隠居に呼ばれた。織日はほっとする。銀二の真っ直ぐで強すぎる想いは苦手だ。あまりの締めつけに息が詰まる。手練手管は心得ていてもあしらいに困る。

「銀二、くれ葉を抱いとくれ」

 両開きにした絢爛な襖の先に居たくれ葉は、桜も恥じらう天女のごとく美しさを醸していた。

「ご隠居、」

 銀二が織日を気遣う声色で言いかけたが、織日はふらりとくれ葉のもとに歩いた。

「交代」

 くれ葉がそれだけいうと、織日は頷いてご隠居の所へ行った。

 ご隠居といる方がずっと良い。この手練は本気になったりしない。なにより魔羅も物静かで陰嚢は桜を餅にしたような愛らしさだ。銀二の赤黒い太くて長い鬼の金棒みたいな魔羅はどうも合わない。

 それでも織日はご隠居の酌をしながら、二人のまぐわいを見ない振りをした。見たくない振り、悲しい振り、辛い振り。

 悲しみなどとうに忘れたが、おぼろげに記憶はある。織日がまだ六つの頃、村に飢饉が訪れる前の年、四つになった妹が足を滑らせて川に流された。悲しくて悲しくてずっと泣いていた。父も母もまだそんな織日を慰めてくれる余裕があった。それからは貧しさと飢えで、悲しみもなにもかも擦り切れてわからなくなるほど生活に追われた。生きることに殺される日々だった。

 そんな話をしたせいで、銀二はすっかりその気になっている。

(憐れみやがって。)

 織日はどうしようもない歯がゆさを覚えながら、奥歯をかみ締めた。

「銀さん……」

 くれ葉の切なげな声に、織日はハッとそちらをみた。

 普段、くれ葉は人形のように綺麗にお行儀よくいる。座敷でも床でも乱れすぎることはない。

 銀二の胡座の上に脚を広げて膝立ちになり、男の頬を細く白い指で撫でる。うっとりと熱っぽい眼差しで、そっと口を吸う。

「くれ葉」

 銀二が応えると、くれ葉の頬が赤らみ、眼が潤んだ。織日の胸がヒヤリとした。銀二がくれ葉の胸の尖った先端を口に含む。

「ああ……っ、ああッ……」

 震える指が男の肩を掴む。必死に着物を握りしめ、がくがくと太腿が揺れている。

「銀さん……、切ないよぅ……」

 銀二はくれ葉を黒目だけで見上げて、両乳房を持ち上げ、ぎゅっと寄せると両方の先端を舌で転がした。

「痛ぇの好きか?」

「いやだよ、痛いのはいや……」

 頭を振り、髪結の男が丁寧に撫でつけたであろう鬢を乱す。

「じゃあ、これは嫌か」

銀二が赤く尖ったのを甘噛みすると、くれ葉が俯き、くうっ、と鳴いた。

「……もっと、して……」

「どっちだよ?」

 銀二が笑う。

「銀さんのは痛くない……。あんたにされたら、あたし、なんだって……」

 あたし、だって? ただの女みたいな口をききやがる。織日は鼻で笑ってやりたくなった。

 そんなことはつゆ知らず、くれ葉は言葉どおり銀二の魔羅も嬉しそうに受け入れた。あんなに太いのに。まぐわいというより折檻のようだと織日は二人の結合部を見ながら思った。

 くれ葉が壊れたように銀二の名を呼ぶ。もう気が触れてどうにかなってしまったように。

(男に抱かれたくらいで。)

 織日はくれ葉を憎むような気持ちで睨んだ。

(男なんかに抱かれたくらいで、なんだそのざまは。涙なんか偽物だろう? わっちらに真なんかないっていうのに。わっちら遊女に対する真心なんかないっていうのに。その男だっておんなじだよ。くだらねえ。気づいてくれよ。)

 自由になるのは黒目だけで、しわくちゃのさびれた指に秘所を弄ばれ、乳房を好きにされながら、織日はくれ葉に向かって、無音の叫びを投げつける。しかし、もちろんくれ葉には届かない。

 行灯の陰にうずくまった絵師が筆を走らせている。くれ葉の痴態がそこに記されていく。

 銀二の視線に気づいた。猛禽類のような眼差しで織日を見つめている。その視線に喰われそうな恐ろしさを押しつけられて、織日はぎゅっと目を瞑った。

 それからしばらく銀二は姿を見せなくなった。桜もなくなった。おおかたご隠居に飽きられたのだろう。織日は清々していたが、くれ葉はみるみる萎んでいった。生気を失った白い肌が、蜉蝣のような儚さを思わせる。

(ほら見たことか。男なんかに夢みるから)

 横目で見、そんなことを考える。

 くれ葉が銀二に文を出したのも知っている。物憂げに目を伏せ、寂しく溜息をつく。

「いいなぁ。織日さんは」

「なにがだい」

 昼九ツ。織日はくれ葉の部屋に呼ばれていた。まだ結われていない髪のまま、襦袢のまま、くれ葉はくたりと横になっていた。

「銀二さんがいて」

「いねえじゃないか」

「身請けしてくれるって話してただろ、きっと今頃銀二さんは織日さんのために身を粉にして金を作ってくれてるのサ」

 織日は煙管をくわえて、ふうと煙を吐いた。

「何言ってんだ。ンなわけあるめえ」

 ──馬鹿馬鹿しい。

 音沙汰がないのは、ご隠居に飽きられたか、トンズラこいたかのどちらかだ。それをまさか金を作るためだと思っているなんて。

「アンタ、銀さんに惚れてんのかい」

「やぁだ。織日さんの意地悪」

「へっ。そうかい」

「織日さんは……」

「わっちは男なんか大嫌いだ」

「ふぅん」

 男は嫌いだが、男になりたい。男だったら、女でいるより、自由だ。

「織日さん」

 襦袢からはだけた白い肌があらわになる。

「銀二さんは織日さんを抱く時、すごく優しく触るよね」

「はあ?」

「この世に存在するのは織日さんだけっていうような目ぇしてさ」

「アンタもこの世に男は銀二だけだなんて思っちゃいめえな?」

「男は余るほどいるよ。でも、銀二さんは銀二さんだけ」

「ハッ、馬鹿馬鹿しい」

「わっち、織日さんがよかったなあ」

 もっと近くにいたら、くれ葉をひっぱたいていたところだった。

「アンタにわっちの何がわかるってんだ」

「なあんにも。なあんにもわかりゃしないさ」

「だろうよ。アンタ、銀二に文出してんだって? ご隠居に知られたら銀二は出禁になっちまうんじゃねえの?」

「そしたら、わっちが銀さんの揚代払って呼ぶよ」

「ケッ。間夫狂いとは大した花魁姐さんだ」

 カンッ、と煙管の雁首を灰皿で叩いた。

「ああ。そんな捨て方しちゃ煙管が駄目になっちまう」

「知ったことかよ」

 織日は言い捨てて、くれ葉の部屋を後にした。

 なんだか階下が騒がしい。行ってみると、新しい艶本が出たらしい。女郎がこぞってきゃあきゃあ騒いでいる。

「織日! 見なよ、これ、あんたたちと銀さんだろ」

 と、目の前に広げられたのは、二人の女郎と一人の男。織日らしき女が銀二に跨り、もう1人のくれ葉らしき女は銀二の手で女陰をまさぐられながらよがっている。

「そしてこれ!」

 赤い紐に縛り上げられ、背後から男に責められ、顔を苦悶に歪める銀二の姿。眉尻と目尻の黒子は間違いなく銀二だ。

 珍しく写実的な絵のせいで、織日の頭の中に生々しい銀二の姿が浮かんだ。

 女のように男に責められ、唇を噛む。白い肌にくい込んだ赤い紐がぎりぎりと軋む。だんだん銀二に抱かれたくれ葉のように、やがて銀二もよがり狂う。その様をありありと思い浮かべながら、織日は笑った。

(ざまぁみやがれ)

 くれ葉にも見せてやろう。織日は物売りから一冊買い、再びくれ葉の部屋へ踵を返した。

「ほらよ。くれ葉。あんたの想い人は時の人サ」

 と、艶本を投げてよこすと、くれ葉はのそりと身体を起こして、それを捲った。

「アラ! 銀さんじゃないかい!」

 素っ頓狂な声を上げてパラパラ捲り、チラ、と織日を見やる。

「……これ、わっちにくれるの?」

 もじ、と太腿を擦り合わせる。

「勝手にしやがれ」

 織日は呆れて、くれ葉の部屋の襖を乱暴に閉めた。

 それから春は過ぎ、夏が終わり、菊の季節に再び銀二がやってきた。ご隠居はおらず、銀二は一人で織日を待っていた。

「色男」

 座敷に入るなり、織日は拗ねた振りで云った。

「なんのことだ」

 と銀二は照れたようにはにかんだ。

「歌舞伎役者も真っ青の色男振りで」

 織日はその後も続いて出た一枚の春画を、懐から出して銀二の目の前につき出した。あえて男に組み敷かれているのを選んだのだ。

 銀二は歯牙にもかけない様子で紙をつまんで畳に放る。

「ああ。自分でも驚いてるよ。でも、これでおメェを迎える目処が立ったんだ」

「はァ!?」

 屈託のない銀二に、織日は心底ゾッとした。

「お前さん、本気でわっちを身請けするおつもりかえ!?」

「約束したろう」

 キョトンと答える銀二に苛立つ。

「冗談じゃないよ。わっちみたいな女に御内儀さんなんか務まるもんか」

「そんな心配してんのか、気の強い目してるわりに存外小心者だなァ」

「ふざけんじゃねえよ、この野暮天」

「ンだってんだ」

「お前さんの暮らしてる町は嘘より多い八百八町だろう。そしてわっちがいるのは江戸の吉原サ。夢を見させるのがわっちの仕事。現実を持ち込むんじゃないよ」

「おめぇ、こっから出たくねえのか?」

「やっとあの地獄みてえな村を出てきたんだ。わざわざ娑婆に戻る気なんてないよ。ここでくたばっておはぐろどぶに棄てられたほうがずっとマシさ。それより、あんた、ここの揚代はどうしたんだい?」

「自分で出したに決まってんだろ」

「本当かい?」

「ははァん。おめぇ、くれ葉のことで悋気起こしてんのか」

 銀二が意地悪く目を細める。

「この馬鹿野郎! 誰がてめえの為に悋気なんか」

「おめぇ。くれ葉に惚れてんだろう」

 銀二の言葉にヒヤリとした。熱くなったのか、冷たくなったのか。

「わっちが、くれ葉に……?」

 何を言ってやがる。そう言ったが、自分でも情けないほど消え入りそうな声だった。

「はっ。おめぇ、オレがどれだけお前のことを見てると思ってんだ。そもそもどんな節穴だろうとテメェの腕の中でよそ見してる女くらいすぐ分からァ」

 確信は今持ったのだろう。銀二は下手くそな笑顔を見せた。

「くれ葉から文はもらったよ。けど、捨てた。オレはお前に惚れてんだ」

「あたしは誰にも惚れてない」

 言いながら織日は自分が泣き出すのを止められなかった。何故、涙なんか出るのだろう。泣いている自分が悔しくて悔しくて更に泣けてきた。

「ふざけんじゃねえよ、くれ葉はアンタに惚れてんだ。アンタじゃなきゃ、あの子、幸せになれねえだろう。文を捨てたりしやがって。文ってのはな、あの子の真心なんだよ」

 織日の言葉に、銀二が困ったような泣きそうな笑みを浮かべた。

「だなァ、だから今バチが当たってら」

「この馬鹿野郎、野暮天、金棒みたいな魔羅しやがって、大嫌いだ」

 織日は子供のように泣きながら悪態をついた。

 馬鹿野郎。馬鹿野郎。そう繰り返しながら、どっちが馬鹿だかわかりゃしない、と。織日はだんだん頭が冷えてきた。

「見る目がねえな、銀さん」

 ケロッと泣き止んで云うと、銀二は深い溜息をついて、額に手を当てた。

「ああ全くだよ」

 へっと笑い飛ばし、懐からくたびれた巾着を取り出した。

「ほら見ろ。オレの玉袋みてえによく肥えてんだろ」

「冗談の趣味も下衆だねえ」

「言ってろクソアマ。あーあ。こんな女に使うにゃ勿体ねえ。オレァ、けぇる」

「え。帰んのかい」

「オレの相手なんざ真っ平だろう」

「酌くらいしてやるサ。金払ってもらってんだ。抱いてもらってもかまわねえよ」

「あんなこと言っといて、テメェ。舌の根も乾かぬうちにったァこのことか」

「ここを何処だと思ってんだい」

 織日がいうと、ハ、と銀二が鼻で笑う。

「まぁ飲みねえ」

「お前に言われちゃ断れねぇよ」

 銀二は観念したというふうにあげた腰を落とし、胡座をかいた。

「くれ葉を呼んでやりてぇな」

「テメェ、それが座敷持ちの女郎の台詞かよ」

 気のいい男だ。こいつなら、くれ葉を幸せにしてくれそうだ。こいつが、くれ葉をもらってくれたらいいのに。

「お前様の前じゃもう気取ったりできねえでありんすよ」

「適当なこと抜かしやがって」

「くれ葉はお前様に会いたくて焦がれてんだろうなァ」

「おめェが言うな。根性悪」

 銀二は織日から徳利を奪うと手酌で飲み出した。

「仕方ねぇだろう。あの子には幸せになってほしいんだから」

「そんなタマかよ」

「……そんくれぇしか、望みなんてねえのサ」

 織日が零すと、銀二はそれきり黙りこくってしみじみ酒を飲んでいた。


 次の春も、その次の春も仲見世通りに桜は咲いた。どこかしらから持ってきた桜である。

 織日は長屋女郎になっていた。横になるのが精一杯の小さな間取りで客を取る。くれ葉は人気にまかせてそうそうに年季を終えたと聞いた。あんなにふわふわした女郎上がりの女が大門の外で何をして生きていくのか甚だ謎だったが、織日にはもう知る術もない。

 そして久しぶりに来客があった。なんだかやけに渋みの増した風情の銀二である。

「久しぶりだな」

「落ちぶれた女を笑いに来たのかえ」

 織日が横目で見ながら云うと、銀二はこめかみを指で掻きながら、首を傾げる。

「いやぁよ、あれからなんやかんやあって独り立ちしたオレんとこに押しかけ女房がやってきてよ、とりあえず一緒になったものの、どうも炊事が苦手でよ。女中でも雇おうかと思ってな」

「はァ?」

「おめぇ、飯くらい炊けるんだろ」

「なんだってあたしが」

「その女房が廓育ちの吉原上がりでよ。昔の名がくれ葉ってんだ」

 織日がよっぽど驚いた顔をしたので、銀二が笑う。ひとしきり笑ったところでこう言った。

「おめェが幸せになってほしいって云うからよ、俺ァ精一杯やってるぜ。なァ織日。惚れた相手が幸せになってほしいって思ってンのは、俺だって同じだ」

「……ンで女郎上がりを女中にしようってのかい?」

「なかなか粋だろう」

「イカれてんだよ」

「ハッ! 言ってろ。それにしても女狐泣かすのはこれで二度目だな」

「うっせぇ。御内儀さん寝取ってやる」

「そこはオレも入る」

「野暮天」

「知ってんだろ」

 織日が吹き出すと、銀二は目を細める。穏やかな春のような眼差しだった。

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