第4話 沼の生き物ってこんなに怖いんですか!?

 私が水を探して十数分…果実を見つけたり他にキノコが生えている場所を見つけたりと食料には困らなそうだと安心しました。同じところを通っていないかどうかは私の猛毒色の足跡が教えてくれる。

 そして…やっと大きな湖を見つけました!…いや、ジャングルといえば沼…なのかな?

 私は早速飲んでみようと考えましたが…。


「あ、私が触ったら猛毒になって汚染される!」


 やっと見つけた水を飲みたいですが、どうすればいいか考えました…周りに良いものはないか…。考えた結果、大きな葉っぱを受け皿のように…。


「いや、葉っぱも猛毒でダメになっちゃう!」


 猛毒のカラダをどうにかすれば………。これでダメなら諦めるしかないと思いこう言いました。


「私は猛毒なカラダですが、『触れても影響がない』です!」


 …私は緊張しながら大きな葉っぱを触れてみました。大きな…葉っぱを…とって…。

 ………。


「変化が…ない!やったー!!」


 今度こそ沼?の水を葉っぱで掬って飲みました。美味しい…やっと飲めた感動と触れられることも知れたのを含めて、泣くほど嬉しいです。

 私は何度も飲みました。水の中にばい菌があったとしても猛毒のカラダなので大丈夫でしょう!うん!


「ギャー」「フギャー」「フー」


 気付くと3匹の小さなワニが私の目の前にいました。可愛い。私みたいに飲んじゃっている人は珍しいのかな?


「ギャーギャー」「ギャフン」「ンギャ」


 私をみた後にすぐに潜っちゃった。怖かったのかな?


 ゴボ…ゴボボ……


 沼(だと思う)から謎の音が聞こえて来ました。何かが沸騰したような音…なのかな?


 ゴボボボボッ!!


 音は大きくなって来ました。もしかして何かが来ちゃったり…!?


「ギシャァァァァァァァァ!!」


「お、大きなワニだぁぁ!?」


 私は声を出さずにいられないほどびっくりして腰が抜けてしまいました。


「グルルルルル…」


 こちらに近づいて来てます…私を食べるのだろうかぁ…でも私には猛毒が……。


「キシャラララララッ!」


 大きな口を開けて来ました。その口の中を見て私は気付いたんです。このワニも猛毒だと…。猛毒が猛毒を食べたらどうなるかわかりませんが、ピンチであると変わりません…。


「わ、私はスズと…い、言います…あなたを食べたり、しません!わた、私はあなたと同じワニです!」


 何故か自己紹介をしましたが、ワニになればと宣言しました。が、何も変化はありません…。出来ないことも確認しておけば…。


 「こ、ここを荒らしに来たわけでは…ただ飲み物が…た、立ち去って欲しければ…」


「フッシャァァァァァッ!!」


「きゃぁぁぁぁぁ!!」


 大きな口を開けて私を噛みつこうとして来たその時。


「ギャフフ」「ギャーギャ」「ギャワワ」


 いつの間にか私の側にさっき見た3匹の子ワニがいました。私にじゃれつくように手に触れたり膝の上に乗って来たりしました。


「く、くすぐったいようぉ」


「ガウ…」


 大きなワニは私を噛みつきませんでした。もしかしたら子ワニたちの母親なんでしょうか?私と子ワニを見た後、沼の中に戻って行きました。


「ギャウギャ」「ギュー」「ギャーン」


 子ワニたちは沼に入ってこっちを見ています。沼に入ってほしいのかなと足を入れて入ると今度は頭の上に乗っかって来ました。


「ちょ、待って、溺れちゃうって!」


 私は出来るだけ浅いところで子ワニたちと遊びました。初めての友達がワニになるとは思いませんでした。…ここに来る前の友達…誰かいたのかな…?

 そしてあの母ワニはこのジャングルで見たことないほどの大きさだったので沼のヌシと考えたらいいのかな?とても怖かったです。

 しばらくはこのジャングルでゆっくり出来そうです。

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