ホテルの窓
天川裕司
ホテルの窓
タイトル:ホテルの窓
その日、私は友達の百合子と
一緒にホテルに泊まった。
2人シャワーを浴びて出てきて、
「百合子〜何か飲むー?」
と私は冷蔵庫へ。
ふと百合子のほうを見てみると、
「…何してんの?」
百合子はホテルの窓のほうを向いて
ずっと立っていた。
百合子「夜景、きれいだなぁって」
確かにこの部屋は10階。
私も百合子のそばへ寄って一緒に
窓の外を眺めて見た。
「あ〜ほんとだね〜、きれい」
百合子「あ、ごめん、あたし炭酸飲めないのよ〜」
「え?あそうだった!」
私はまた冷蔵庫のほうへ行って
ソフトドリンクを手に取った。
その時、ふと百合子から目を離した瞬間…
「ねぇ百合子、オレンジジュースだったら……あれ?百合子ぉ?」
さっきの今までここに居た
百合子がどこにも居ない。
瞬間、どっかに行ったの?
なんて思いながらとりあえず辺りを探す。
でもずっと出てこない百合子を探してるうちに
奇妙なものを感じ始める。
そしてさっき百合子が立って眺めていた
その場所に自然と私も足が運ばれ、
そこからふと窓のほうを見て
夜景を眺める姿勢になった。
その直後…
「……(だんだん目を見開く形で)き、キャアァアァア!!!」
思いっきり絶叫。
窓の向こうから棒立ちの女の人がこっちを見て居る。
微動だにせず、あれは間違いなく…
その翌日。私は自宅に戻ってきていた。
百合子の自宅に連絡すると
百合子は少し前から失踪した事になっている。
少し思い返してみれば、
あのとき部屋を予約して
あの部屋に私を連れてきたのは百合子だった。
「…もしかして、知らせたくて…」
そう思った時、
部屋の窓がこんこんと
ノックされたような…
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=fAEmqnkdniE
ホテルの窓 天川裕司 @tenkawayuji
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