この物語の主人公は松です。
『外見は何の変哲もない黒松の姿をしている』らしいですが、目もあれば、他者と会話もでき、自力で歩くことも出来る松です。
歳を経た黒松である彼(?)の独白には、独自の見識と思慮深さが感じられ、読んでいて賢者の説教を聞いているような感覚に陥りました。
でも、彼は松なので、その絵面はとんでもなくカオスになっているはず。
シュールな世界観ですが、しっかりとした説得力ある説明が用意されており、グイグイ引き込まれます。
物語はまだまだ続くようですが、一話目だけでも充分にまとまっています。
まずは一話、読んでみてください。