たかが爪先されど爪先

@liliana401

第1話

南佳孝の『モンロー・ウォーク』という曲をご存知でしょうか?

「爪先立てて海へ モンロー・ウォークして行く…」で始まる大人の歌です。確か郷ひろみも歌っていました。爪先でまず頭に浮かぶのはそれです。


年齢がバレバレですがもうひとつ思い出すのはダスティン・ホフマン主演の『卒業』でミセス・ロビソンが誘惑する場面です。ふくらはぎから爪先までのラインが色っぽい印象を醸し出していました。


なぜか爪先は色気のあるもののようです。だからこそおしゃれな人は綺麗にペディキュアを塗ったりと爪先のお手入れに余念がないのでしょう。


バレリーナにとって爪先が大切なのは言わずもがなですよね。バレエに限らずスポーツ選手にとって爪先を怪我したらパフォーマンスに大きく影響するでしょう。


元白鵬の宮城野親方が以前、大相撲の解説をしていた事がありました。テレビを見ていた私は、親方の解説で爪先の大切さに納得したのを覚えています。


それは正代の取り組みについてでした。正代は癖で爪先立ちになってしまうことが多いそうなのです。スローモーションのビデオ画面で爪先に注目して見るとその通りでした。正代が負けた一番で、もっと足全体を土俵に着けたほうがよいと言っていました。


セクシーな女性から大相撲まで、爪先は小さいながらも大事な役割があるものです。たかが爪先されど爪先です。


私も爪水虫や巻き爪なんかにならないように、爪先をいたわってあげようと思います。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

たかが爪先されど爪先 @liliana401

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画