第2話 その男子高校生、ドイツ哲学という新境地を見つける
俺は不条理に直面したと思ったら不条理に関する文学や哲学を学ぶし我ながらインテリだと思う。
この高校に入れたのも偶然ではなく頭の出来からくる必然ってやつだと考えたわけだ。
俺は砂漠の中でオアシスを見るかのように高校のドン底の中でオアシスという名のドイツ哲学に出会った。これが俺とドイツの出会いだった。偶然、父親が行政職でドイツのお偉いさんと会っていたこともあり、運命とも呼ぶべきものであった。
友達がいなくなった俺にとって唯一の友であり、はじめてをたくさん教えてくれた恋人でもあった。
手探りで偉い人たちと出会っては自慢する日々だった。才能を誉めてくれる人も出てきた。そこに至るまでが大変だったけども努力を皆が理解してくれた。正直嬉しかった。高校はとうの昔に自主退学していた気分だった。中退した時、担任の教師からやめるなと言われたが強行した。正直爽快だった。周りからの期待を背負っていた分、自分勝手にやってやるという意気込みでツンツンしていた。
「龍聖、いい加減大学受験勉強しなさい。」
母親にそう言われる毎日が幸せだった。とても楽しかった。
同期が高校を卒業する年、俺も高卒資格を取得した。
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