途切れ途切れの秘密結社

エリー.ファー

途切れ途切れの秘密結社

 もしかして、君、勘違いしてない。

 君だけじゃなくて、他の人にも言っておきたいんだけどさ。

 まず、大間違いだから。

 その考えかたが、間違いだって、言ってんの。

 ねぇ。

 君、社会人なんだよね。

 一応、社会人を名乗ってるんだよね。

 じゃあ、駄目なんじゃないの。

 そういうスタンスで仕事をしてること自体が、もうダメだよね。

 人から信用されないよ、そんな生き方じゃ。

 まず、ダメ。

 何の準備もしてないことと同じだよ。

 いいかな。

 まず、社会人って普通、ちゃんとしてるもんなんだよ。

 ね。

 だって、それが社会人だからね。

 分かるだろう。

 だって、社会人って社会人だからね。

 社会人は、ちゃんとしていて、ちゃんとできる人のことを言うから、社会人になるには、ちゃんとしていないといけないし、ちゃんとしていない人が社会人を名乗っちゃいけないんだよ。

 分かるだろう。

 だって、ちゃんとしていない社会人って、それだけで困っちゃうだろう。

 みんな、ちゃんと社会人をできるから、社会って回ってるのに、失敗が至る所で起きちゃうかもしれないからね。

 だから、社会人になったら、とにかく、どんなこともできなければいけないんだよ。

 努力をするのは当たり前。

 みんな、そうなんだよ。

 君だけが気付いてないだけで、みんな、そうなの。

 分かった。

 あの、とにかく、みんなが知っていて、頑張ってるの。

 君だけなんだよ。

 何にもしらないの。

 準備もしないし、努力もしないし、ただ、やってるだけで年齢を重ねちゃったのって、君だけなの。

 しかも、プライドが高いでしょ。

 謙虚なふりをしても分かるから。

 君さぁ。

 プライド高い過ぎるんだよね。

 全然、分かってないよ。

 全然、理解できてない。

 みんな、自分がどんな人間か分かってて、ちゃんとやれてるんだよ。

 君だけだよ、本当は何にも成長してないのに、成長してるふりだけしてるの。

 他人にやらせるために、雰囲気だけ良くしようとしてるでしょ。

 ねぇ。

 伸びなかったでしょ。

 君の能力。

 伸びなかったでしょ。

 本当は、こんなところで、こんな時間を過ごす気なんかなかったんでしょ。

 もっと、凄いところで、何か凄いことをする予定だったんでしょ。

 ねぇ、分かるよ。

 君、プライドが高いもん。

 もっと、凄い、何かをする予定だったんでしょ。

 分かる、君の顔を見てると、分かる。

 優秀な人とか、才能のある人とか、能力のある人とか、努力をして来た人とか、結果を出して来た人とか。

 そういう人と仲が良いこと、付き合いがあることが、自分の人生の自慢の限界なんでしょ。

 ねぇ。分かるよ、そういう人だもんね。

 君って。

 身近で結果を出した人のおこぼれで残飯を漁りながらプライドを守ることくらいしか上手くならなかったもんね。

 どうすんの。

 ねぇ、社会人だよね。

 君ってさ。

 いつまで社会人をやるつもりなの。

 もう、迷惑だよ。

 やめて。

 ていうか、ほら、死んで。

 頼むから。

 ね、社会のために死のうよ。

 本当は、誰でもできる仕事を、自分しかできないってツラでやって、実力がばれないように逃げ回ってるプライドだけご立派に高い凡人でしょ。

 お願いだから、何もしないで。

 お願い、ねぇ、本当にお願い。

 自分がゴミだって気付いてるのに、あいつマジでゴミだよねぇ、とか口にだして、暗に自分はゴミ側じゃないんだってバリア張ってるだけだもんねぇ。

 ねぇ、ゴミ。

 いつ、死ぬの。

 ねぇ、早く死んでよ、ゴミ。

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