姫様の気まぐれ

今日も今日とで訓練に励む俺達騎士団。


特に今日は気合をいれなきゃならねえ・・・。

なぜなら・・・。


「ごきげんよう!ペント団長!」


「これはこれは、リーシャ姫!」


そう、今日は愛する我が国の王国の姫、"リーシャ・メルム・オルスロン様"がに来ていたからだ。


リーシャ姫は、機嫌損ねるとイタズラの対象にされちまうじゃじゃ馬娘だからな、鍛錬サボってると何しでかすか分かんねえよ・・・


まあ俺達は別にサボっていた事はねえけど・・・。

だが、気まぐれでイタズラをけしかける事もある。

つまりは、どの道油断は出来ねえな・・・。



ーー



「ささ、姫、紅茶でございます!」


「うむ!良い心掛けだ!」


(とりあえず今の所大丈夫だな・・・)


姫はそっと紅茶を飲んで一緒に出したお菓子のマカロンも召し上がっている・・・。

なんで俺はここまでじゃじゃ馬姫の御機嫌を取っているんだ・・・。

俺は騎士団長だぞ・・・


それに、どうせお世話するならもうちょい歳が上の女の子の方が…。

これじゃあまるで・・・。

って、また俺変な事考えてやがった・・・。


姫が満足すると今度は俺に『遊んで』とか言いやがった。

本当は鍛錬してえのに・・・。


機嫌損ねられたら・・・仕方ねえな・・・。


「休憩だ!」


「「はい!」」


とりあえず、姫様の遊び相手になってやるか・・・。


「ペント団長よ!馬になれ!」


「は~い!」

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