恋する乙女キャンディス

私の名前はキャンディス・テイロン。


王国騎士団の団長を務めている。


若干18歳で団長になった事から「若き天才」と呼ばれているが、私はあまり嬉しくない・・・。

」という言い方は「」を意味していると思っているからだ。


そんな私には尊敬している人がいる。


それは・・・


「キャンデス団長」


「ペント団長?」


「ちょっと手伝ってくれるか?」


「はい・・・」


彼こそ私の尊敬しているペント・グーン団長。


団長としての私の先輩である。



そして私は今、そんなペント団長と共に書類の整理を行っている。


後輩としては先輩の手伝いをするのは当然の事だ。



おっと、もう終わってしまったか・・・。


「キャンディス団長、ありがとう・・・おかげで早く終わった・・・」


「いえ・・・」


私は部屋を後にした・・・。


(ペント団長・・・。)


どうしたものか?

心臓の鼓動が収まらない・・・。


理由は分かっている・・・。


ペント団長・・・。


(超かっこいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!)


ペント団長・・・。


10年前にあなたに助けられ時から私はあなたの事が好き好き好きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!


ああ!


さっき作業中にちょっと手に触れちゃったし・・・。


もうちょっと団長あなたと一緒に居たかったなあ…。



あなたに憧れて騎士団長に入団したのに、まさか同じ立場になれるとは・・・。


せめてあなたの率いる騎士団の団員になりたかったのに、まさか同じ団長になるなんて・・・。


私の恋もまだまだだね・・・。


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