第5話 冒険者ギルドにて
儂たちは冒険者ギルドに居た。儂がキララの胸の谷間に居ることでキララの視覚と聴覚等5感を共有出来ている。
キララがギルドに入った途端に、中にいた冒険者及び職員の目が幽霊を見るような目になった。
「おいおいキララってダンジョンの罠にはまって死んだって聞いてたんだが嘘だったのか?」
「俺もそう聞いてたぞ。何しろラフレシア第3王女殿下が報告したってな」
あの悪臭女はラフレシアというのか確か前前世の記憶に世界1臭い花の名前だった記憶が有る。名は体を表すとはこのことか。
キララが顔見知りらしい受付嬢のシャインさんのところに向かうと、受付嬢は驚いた顔をして泣き出した「キララ生きていてくれたんだね。良かった!でもどうして?王女様の証言は何だったの⁈」
「そのことなんだけどギルドマスターさんにお話したいことがあるんだけど会えないかしら」
「そうね。メアリーさん。ここ変わってくれない?」
受付を代わってもらって奥のギルマス部屋に案内するシャイン嬢。ドアをノックして言う。
「キララさんが帰還しました」
「な、なんだって!すぐ入ってくれ!」
キララが無事なことを確認すると事の経緯を訊いてきた。ギルマスも不審に思っていたようじゃのう。
キララはラフレシア王女に追放宣言されて隣にいた王女の取り巻きの一人のドブンスに体当たりされて奈落の穴に落ちて儂に救われたことを話した。
儂は姿を表して鑑定してみるように告げた。ギルマスも【鑑定眼】のスキルを持っていたからじゃ。
「ほほう、精霊のジジ殿か。神々の使徒精霊様か。ん?キララ嬢も神々の
キララは収納空間から大量のドロップ品を出して見せた。
「おお、サイクロプスの魔石、キメラもケルベロスのドロップ品もあるそしてこれは魔人の物か!これらをキララ嬢が1人で倒したというのかね?君こんなに強かったのか⁈」
『キララは覚醒したからのう。討伐の状況はこの魔道具に記録しておる。確かめるが良い。そうそう、あの腐臭女どもの声や行動もばっちり映っておるぞ。殺人未遂行為の証拠がのう』
儂はギルマスに言った。
『相手が王族であろうと許される行為ではあるまい!今この世界で魔王を倒せるものが居るかな?勇者?違うな。いまここにいるキララ嬢なら魔人くらい倒せるが1人だけでは難しいと思う。違うかな?
もしもあの場に儂がいなければ今この場にキララもいないかも知れない。これは魔王軍に与する愚か者の所業じゃ。厳罰に処さねばならんと儂は考えるがギルマスはどう思うかね?」
その後王族と、神殿と冒険者ギルドとの間で話し合いがもたれたそうじゃ。
キララが神々の愛し子で、儂が神々の使徒の精霊と知って神官共も黙っておれないようじゃった。
続く
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