第7話
多分俺の人生ここで終わりだわ。
敵は武装あり、俺武装なし。
そして唯一の味方がスライム
こんなの何も出来ねえよ
死を待つしかねえじゃん
しかも、階層を増やしてないし迷路のような通路もない。
あるのは入口から約1km程ほど離れた位置にある今俺がいる部屋⎯⎯ボス部屋のようなものだけだ。
「くそ、こうなったら意地でも生きてやる」
「モンスター生成ゴブリン」
ゴブリン(G)を生成しますか?
Yes/No ※生成ptを20消費します
「Yes」
「モンスター生成コボルト」
コボルト(G)を生成しますか?
Yes/No ※生成ptを40消費します
「Yes」
DPショップから50DPを使ってゴブリンとコボルトに鉄の剣(G)を渡す
あぁ、やばいあと、200mくらいしかない。
この三体でいけるか?
もう一体生成する時間はない
あったとしても装備がないからすぐ殺されてしまうだろう。
あぁ、畜生
そんな事で悩んでしまった結果俺がいるボス部屋の扉が開く
「あれ?ここで終わりかよ。てかなんか人いるじゃん」
「これってあれか?ダンジョンマスターとか言うやつか?」
「いやぁ存在したんだな」
こいつ1人でよく喋るな
「まぁ、とりあえず死んでくれよ」
そういい片手に持っていた剣を俺に向け走ってくる
「ゴブリン!コボルト!」
武器を持たせている2体を呼び突進を止めさせる
突進を止めたが男はゴブリンを蹴り飛ばした
ゴブリンは体制を崩しそのまま後ろへと飛んでいく。
男がゴブリンを蹴った隙にコボルトが斬り掛かるが男はコボルトの剣ごと、コボルトを斬った。
コボルトはそのまま息絶え光の粒へとなり爪を落として消えていった。
コボルトを斬る直前剣が少し発光した
多分スキルのようなものだろう。
さっきも魔法みたいなので光作っていたな。
というか、俺が知ってる探索者ってスキル使わないんだけど。
テレビとかで放送されてる時そんなこと一言も言ってなかったぞ。
「あとは、ゴブリンだけか」
案外簡単だったな。そういいゴブリンの元へと向かう。
俺死んだ。
こんななりたくもないダンジョンマスターになった挙句速攻で死ぬとかついて無さすぎ。
ゴブリンも牙を落とし光の粒へとなった。
「じゃあ、さようならだな」
そう言い、俺に向かって剣を振りおろしてくる
痛みが来るのを覚悟し目を閉じるが一向に痛みが来ない
目を開けてみると目の前に衝撃的な光景が広がっていた
男の顔面にスライムがくっついていたのだ
「ゴボッゴボボゴポッ」
何か必死に叫んでいるが何も聞こえない
男は顔についてるスライムを取ろうとして焦っているが強く、くっついているためか剥がれる気配はない。
男は流石に焦りを感じ始めたのか剣を使いあろうことか自分の顔についてるスライムに突き刺し始めた。
スライムには刺さるが、スライムが邪魔をして男には刺さらないという奇跡が起きている。
2,3回刺されたところで核が破壊され、スライムがゲルを残し光の粒へとなった。
だが、それと同時に男が自分の顔に剣を突き刺した
男の顔に深々と剣が刺さり、血がポタポタと落ちていく。
男は装備を全て残して、ダンジョンに吸収されて消えていった。
「た、助かった」
安堵と同時に先程の光景のせいで吐き気が襲ってくる。
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