第6話

これからの目標はただ一つだけ。

それは、俺自身が何もしなくても機能するダンジョンを作って、元の生活に戻ることだ。

スライムを創ったので外に出ることはもうできる。

だが、その場合スライム1匹にダンジョンを任せることになる。


そんなの速攻で殺されてコア破壊されてGAME OVERだ。


「やってやろうじゃねぇか。絶対に攻略不可なダンジョンを作って遊びまくってやるからな」


とりあえず、試しにスキルを使ってみる。


「ダンジョン生成」


二階層を生成しますか?

Yes/No ※DPを100消費します


おっ!二階層目作れるじゃん。

って、100使えば無くなるじゃん、今は諦めるか


「DPショップ」


スキルを発動すると目の前に色々なアイテムが表示される。

日用品から武器さらにはスキルも売っている。

まぁ、最低でも100消費するけど。


とりあえず、1DPで買える水(2L)を買う。

すると目の前にドサッという音と共に水が現れる。


「すげぇ」


どういう仕組みなのか分からないが水が何も無い。ところから落ちてきた。

しかもちゃんとペットボトルに入って


とりあえず、これで食料とかには困らないな

けど⎯⎯


「⎯⎯DPとかってどうやって増やすんだ?」


DPはダンジョンに居るモンスター・ダンジョンマスターを除く侵入者がいる限り時間により増える。

侵入者を撃破することでも獲得可能。


生成Ptは時間経過と共に増える。


「時間経過ってどれくらいで増えるんだよ」


疑問を感じていたところで事件が起きる。


ビービーという警報音と共に目の前に人が映し出される。


「嘘だろ!?こんなに早く探索者ってくるのかよ!?」


侵入者が現れました。

撃破もしくは撃退してください。


落ち着け俺。きっと撃退することは可能なはずだ。

まずは相手の武器とかを見よう。


奇跡でも起きて初心者の探索者が来たってことを期待した。

だが、映し出された人は剣と皮の防具をつけていて、魔法のようなもので光を生み出している。


スキルなんて使えるのかよそんなの聞いてないって。きっと、攻撃用のスキルもあるだろう。


それに対して俺の攻撃手段はスライムのみ。


「⋯⋯⋯あれ?これ俺終わったくね?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る