第5話

「はぁ、これからどうしよう。」


そういえばダンジョンから出れるのはいいけど、どうやって出るんだ?


ダンジョンの外へ出ますか?

Yes/No


「Yes、今すぐ出る」


《警告》

ダンジョンにコアを守るモンスターが存在しません。


モンスター?そんなのいるのか?


《警告》

コアを破壊されるとダンジョンマスターは絶命します。


「は!?嘘だろ!?そんなの聞いてないって」


モンスターを生成しますか?

Yes/No


「Yesだよ」


現在生成可能なモンスターは『スライム』『ゴブリン』『コボルト』『オーク』

生成Pt 残り100


「うーむ。どれがいいんだろう。」


試しにスライムを選択してみる


スライム(G)を生成しますか?

Yes/No ※生成Ptを10消費します。


なるほどな。

スライムが10ポイント

ゴブリンが20ポイント

コボルトが40ポイント

オークが60ポイント

なのか。


スライム(G)を生成しますか?

Yes/No ※生成Ptを10消費します。


「Yes」


目の前に半透明のゲル状が現れた。

中には丸い核のようなものが浮かんでいる。


Ptを10消費しました。


「これが、スライムか。なんて言うか予想通りの見た目だよな」


それにしてもこいつぷるぷるだな


試しにスライムの体をつついてみるとゼリーを触ってるようだった。


個体名なし rankG

種族 スライム Lv1

HP10/10 MP10/10

スキル

溶解液Lv1消化Lv1

物理耐性Lv1


なんか、うん。思ってた通りのスキルだな。

というかステータスってあるんだ。

俺のも見れるのかな?


「す、ステータス」


周りに誰も居ないのはわかっているのだが、やはりステータスって声を大きくして言うことは俺にはできない。


名前 唯川 駿也 Lv1

種族 人間 年齢 17

生成Pt90 DP100

HP 100/100 MP 20/20

スキル

モンスター生成Lv-

ダンジョン制作Lv-

DPショップLv-

称号

ダンジョンマスター


「戦闘に使えるスキルが無い!?」


やばいぞ、今探索者がこのダンジョンに入ってきたら絶対に殺されてしまうって。

こうなったら───


「──ダンジョンに引きこもってやる」


とりあえずモンスターを生成して守りを固めよう。


「こうなったら、俺が何もしなくてもモンスターが何でもしてくれる全自動のダンジョン作ってやるからな」


ん?ていうかモンスターが何でもしてくれるって普通じゃないか?

まぁいいか。


◇◇◇


「さてさて、唯川様はどのようなダンジョンを作ってくれるのでしょうかね。」


『ダンジョンが出現しました。近隣の住民は避難してください。ダンジョンが──』


ビルの屋上に立ち出現したダンジョンを眺めながらそんなことを呟く男が姿を消す。


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