第2話 北海道侵略。
「我ら阿曇磯良は東北を占拠し、北側を全て阿曇磯良の領土にするのだ!」
現在の状況は第3部隊と第4部隊が北側を戦略し、青森県までの東北の侵略に成功した。
戦略と言っても東北はひとつの県に1人づついるボスのような存在を倒せば占拠したものと同じなのだ。
この日本に存在する四天王が沖縄の「ハーヴェスト」四国の「ヤジュー」東京の「サイコアクス」北海道の「ラインハルト」。この県に存在するボスだけは自我を持ち人間の姿をしている。
この中で、四国の「ヤジュー」だけは顔と名前は明らかになっているが、その姿は確認されたことはなく、誰一人として踏み入れられないことになり四国は死の島と呼ばれるようになった。
「これより、北海道よりラインハルトを討伐しに我が行く、共となるものを2人つけていこう」
第1部隊隊長と副総長を連れていく。
「副総長!小比類巻雄一!第1部隊隊長!近藤里奈!!」
副総長は元々のクラスの友達である小比類巻雄一。
第1部隊隊長は2組の学級委員である近藤里奈。唯一の女子隊長だが、実力は相応だ。
「了解!さぁ、行こうぜ!」
俺に唯一タメ口で話せる人物と言っても過言ではないだろう。
胡桃ヶ丘雄也も、そのひとりなんだがな、、、
ー北海道ー
空から地へと足をおろし、砂埃を作る。
「早速お出ましですか?」
目の前に見えるは見るだけで体が押されそうなオーラを纏った赤髪の男。
腰には剣を刺し、その剣には指を触れるだけで焼き切れそうなほどの異質さを醸し出している。
「お会いできて光栄ですよ、志士露昴さん。」
「お出迎えご苦労様でした!早速ですが死んでください。」
その言葉を放った途端地面を強く蹴りラインハルトの顔を勢いよく蹴った。
と、思ったのだが、その足は片手で止められ、よく見ると人差し指だけで止めている。
その顔は笑みを浮かべていて、こちらを見ている。
「重心がぶれているね、蹴りはこうやってやるんだよ!」
その蹴りは目で追うのも無理で、肺に一直線。
心臓が張裂けるかと思ったが、肋骨が折れる程度で済んだようだ。
「クソッ!ヒール!」
ヒール、体を回復させ肋骨を再生する、が、
「そんな暇を与えるかと思う?」
膝を付いている僅かなすき間をくぐり下からみぞおちを蹴りあげる。
大きく吐くとヒールが間に合わないことに気づいた。
「お前ら!!回れ!全方位から、、は?」
俺の周りには誰一人としていなかった。
「君のお友達は反抗的に攻撃してきたから片付けさせてもらったよ。君と違って殺意丸出しの攻撃、汚い動作だった。」
こいつ、、レベルが違いすぎる。
「どうする?降参する?降参するなら条件を飲んでくれるかな?」
「わかった、、無駄な争いはしない。勝てない試合はしないぞ。」
「さすが!頭がいいね、じゃあこっちに来て!」
腐れきった札幌駅前、今は見る影もない。なんでこんなことになってしまったのか、解明は誰にもできない。
「数字を数えるんだ。精神統一。だが、順番通りに読ませない。同じ数字を何度も読ませたりする。
364364810514
こんな感じにバラバラに決めた数字を12桁決めてそれをループさせる。それを8分10秒続ける。そうしたら俺は君の傘下に下ろう。」
全く意図が感じとれないが死ぬよりはマシだ。
ー8分10秒後ー
「よし!終わり!君の傘下に下ろう!」
「ひとつ聞いていいか、なぜお前は俺にこんな精神統一をさせて瞑想を促したんだ?」
「君の脳の情報を読み取って何をしにここに来たのか、秘密の情報などについて人質になりそうなものを探してたんだ!」
「サラッと怖いこと言うな。」
「ひとりきりもつまらなかったし!暇つぶしになるよ!」
こうして北海道のボス。ラインハルトを傘下に下らせ、世界一危険な攻撃手段が完成した。
「新しく仲間になったラインハルトだ!みんなよろしく頼むぞ!こいつを副総長にする!」
みんなの不安に満ちた声が充満する。
「小比類巻副総長と里奈隊長はどこ行ったんですか?」
「お前らに知らせる義理はない、それが答えだ。」
1人の男がラインハルトと一方的に肩を組むように上に乗っかる
「よォ兄ちゃん、なんで副総長なんて立場になったかは知らんが、よろしくな。」
「君、下手くそだね」
「あ?」
「殺意を隠すのがなって、、、ない!!」
ラインハルトは膝を上にあげそいつの顔を蹴り飛ばした。
「ふぅ、、めんどくさいところに来ちゃったかもな」
コレが、世界一危険で実力に信用がある男。
ラインハルト・ティー・ブレイブバードだ。
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