第0.6話

魔物は進化する。

ゴブリンはホブゴブリンに進化する。


ゴブリン(G)

レベル14

装備 石の盾 木の槍 革の帽子

スキル 回復速度上昇(小) 素早さ上昇(小)


ゴブリンの最大レベルは15。

あと一レベルで進化する。

進化するには進化素材が必要なんだ。まあGランクだから進化石(G)一つだけでいいんだけど。


そしてGランクの初回のみ進化石(G)を支給される。


「ゴブ吉あと少しだから頑張れよ。」


「ギィ!」


携帯食をゴブ吉に食べさせる。

必要はないんだけど、ゴブ吉は人の食べ物を食べるのが好きなのだ。


「進化したら、カレー食べさせてやるからな。」


「ギィ?」


「まあ、食べたらわかるよ。美味しいよ。」


「ギィ!」


魔物はダンジョン以外では出現させられない。まあ、出現できたら危ないことこの上ないんだけど。


ーーーーーーーーーーー

1階層で魔物行進アラートが出ていた。

ここで、僕は焦らない。1階層くらい大丈夫だろう。そういう気持ちが死に直結する。暇さえあればダンジョンについてネットサーフィンをしていた僕にとっては基本事項だ。


「よし、あかりんでもみよ。」


あかりん。

探索系youtuber。

ダンジョン内での生配信は基本的に禁止。まあ、生き物の生死が流れるから当たり前だ。

それでも、綺麗にモザイクをかけたり、ダンジョン内で使える知識を動画にしてyoutubeに流す。

これは、食、エロに並ぶ一コンテンツとして人気だ。


この中でも、あかりんは、ダンジョン被害から日本を守ってきた『名門』の家系でありながら、可愛く、踊れて、エロくて、料理ができるというスーパータレントである。


「ほぇ〜。あかりんってダンジョンだけで月100万円稼いでそう、、、。」


僕もいつか月100万円くらいポンって稼ぎたいな。


ーーーーーーーーーーーーーー

『名門』

代々ダンジョン被害から日本を守ってきた一族達のことをいう。

基本魔物は、主人か自分が認めたものにしか従わない。

しかし、ごく稀に血がつながっているだけで従う魔物もいる。

『名門』はその魔物カードを所有している。

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