『八釘成』の場合
今日は林間学校っす。
熱いイベントの始まりっす。
今日も
先週一緒に行ったカラオケではびっくりしたっす。
うちとデュエットできてたっす。
男って、あんな高い声出せるんすね。
女みたいだったす。
まじびっくりっす。
山登りも中盤っすね。
らぶぃ(愛美)が登らないとか言ったときはどうしようかと思ったっす。
セーフっす。
十方は、うち達よりは離れているっすね。
良かったっす。
らぶぃが変な気を起こしたら大変っすからね。
うち達の前は、
優ちゃんが、こっちをチラチラ見てるっす。
何か言いたげそうっす。
「ねぇ、もう少し静かにしてくれない?気が散るんだけど」
「はぁ、それ俺に言ってんのか?兄の劣化版でしかない奴がよぉ、喧嘩売ってんのか?」
「タイマンっすか?うちは、らぶぃ応援っすよ」
びっくりしたっす。
あわや決闘が始まるかと思ったっす。
優ちゃんも大胆っすね。
メモメモっす。
山を降りたあとは、飯ごう炊飯の時間っす。
うちは、らぶぃのサポート役っす。
らぶぃは、料理できるっすからね。
最高っす。
一瞬目を離した隙に、なんで十方がいるっすか?
しかも、らぶぃのご飯を食べないでくださいっす。
それはうちのっす。
おかしいっす。
デュエットで加点したっすけど、横取りは減点っすよ。
男の風上にも置けないっす。
夜になったっす。
キャンプファイヤーっす。
らぶぃは、見てるだけっすね。
良かったっす。
十方と手を繋ぐなんてダメっすよ。
誘われた手はうちが振りほどいたっすから安心っす。
踊りは、まぁ悪くないっすね。
及第点といったところっすね。
まだまだ情報が足りないっすね、どうするっすかね。
「何か、困り事か?」
「その声は
「ほう、もしや狙ってるのか?」
「うちは違うっすよ。調べてるだけっす、情報が欲しいんす」
「いいだろう。交換条件だ。仕入れたネタは俺にも報告してくれよな」
交渉成功っす。
運が回ってきたっす。
でも何で報告が必要なんすかね。
筋肉マンの考えることはよくわかんないっす。
どんどん身ぐるみ剥がしていくっすよ、十方!
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八釘成がクラスの人の名を言うときは、名前+ちゃん付け、もしくは愛称です。男性の場合は、苗字のみ。
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