森田先生との夜
森田先生に案内され、森田先生の家の風呂に来た。
「綺麗」
思わずそう呟いてしまうほど綺麗だった。
まず、木で作られていない。
水が自動で出る。
全てが夢のようだった。
「汚くてごめんねー」
と顔を赤くした森田先生が驚いている俺の後ろで言う。
その後、森田先生はじゃ、と言ってリビングに戻った。
俺はまず、瓶のようなものに入った液体をまじまじ見た。
「なんだ、これは……」
書いてあるのを読んだり、実際に手につけて見たりするとこれは体を洗うものだとわかった。
そして、俺は服を脱いで風呂場に入った。
「うおっ」
何か変なことをしたのだろうか、急にお湯がかかってきた。
何もしたのだろうと周りを見てみるとレバーを発見した。
「これか」
この世界ではレバーをひねるとお湯が出てくるらしい。
素晴らしい、!
色々な技術に驚きながらも俺は風呂を終えた。
―― ―― ――
「森田先生、終わりましたよ」
とても気持ちの良い風呂だった。
しかし、そう言い終えるまえに、俺の視界にあるものが入った。
森田先生が倒れている。
手に力を込めると、黄緑色の光が宿る。
口に手を当てて呼吸を確認する。
……ん?
呼吸が、ある。
もしかして、寝てるだけなのか。
「森田せんせーい」
ぺしぺしと森田先生の腹を叩くと、うぇと言う声を上げた。
「上がりましたー」
「ん、?あぁ、上がったんだ」
と言い、森田先生はゆっくりと起き上がった。
「柊くん、私寝てた?」
俺はため息をつきながら言う。
「はい、寝てましたよ」
頭を搔く森田先生は微笑んでいた。
これから、どうなるんだか。
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