第6章 苦労の始まり


YOSHIKIのお母さんも誰でもそうだけど、男の子にはきちんと自立してもらう為に、突き放す事も大事なのだろう。


いつまでも傍に置いておきたいのは山々だが、自分が死んだ時に、自立して生きていけるように、腹を括らないといけない。


それが親としての愛情ではなかろうか?


YOSHIKIもロサンゼルスに移住してから、何度も「日本に帰りたいよ〜」と思ったらしい。


常に孤独との闘い…。


お父様との別れ、HIDEとの別れ、TAIJIとの別れ、ToshIとの別れ、そして、お母様との別れ…


YOSHIKIの楽曲には、全てこうした別れが根本にあり、多くの人々の心に響く。


YOSHIKIの人生の根本は、自死されたお父様が、成仏出来ず彷徨っている魂そのものではないだろうか?


激しいドラム演奏、ドラム破壊、繊細なピアノ演奏、破茶滅茶な人生、仲間の死、全てがお父様の思いなのかと思う。


50回忌の弔い上げが終わるまでは、きちんと供養してあげないといけない。


YouTube動画で『 La Venus』の中で林家のお墓であったり、HIDEやTAIJIお墓の前で、YOSHIKIと ToshIが供養している場面を見ると、YOSHIKIも大人に成長したなぁって思う。


死んだ人の力というものは、計り知れない。


楽曲もお父様が降らせてくれているのでは?


世界のYOSHIKIになったのもお父様の力かも知れない。


幸か不幸か、あれだけの美貌、あれだけの才能、そして努力とポジティブさ、世間がほっておくわけがない。


本当はYOSHIKIは普通に生きたかったのかも知れない。


ただ飛び込んだ世界がとんでもない世界だったのだ。


純粋に音楽をやりたかっただけなのに、純粋にロックをしたかっただけなのに!


生まれたままそのままの気持ちで、音を楽しみたかった。


何故に音楽するのにお金がいるんだろうか?


楽器代はいるにしても、あと何がいると言うのだろうか?


世の中、金金金で狂っている。


RUKIはYouTube動画で「きらきら星」や「はとぽっぽ」や「しあわせならてをたたこう」を

見て聴いて、一生懸命歌おうとしている。


手足を使って踊ろうともしている。


RUKIは五ヶ月目に突入した。


お金なんてなくても歌える、踊れる。


何故に大人はそんなにお金が必要なのだろうか?


無駄が多過ぎるのだ。


RUKIは裸でも歌える、踊れる。


衣装なんて要らない。


何故だ?何故そんなにYOSHIKIのライブやコンサートは高額なんだ!

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