第6章 苦労の始まり

RUKIも生まれて100日が経ち、私の実家で曾祖母、曾祖父と共にお食い初めの儀式を行った。


一生食いっぱぐれがないように、鯛の塩焼きや一汁三菜を食べさせる真似をするものだ。


私達夫婦で抱っこして、鯛の塩焼きを一口、RUKIの口元に持ってきて、写真撮影をした。


まるで、自分達が親のように!


産んでくれた瑠華、拵えてくれた旦那様、そしてRUKIには、感謝申し上げたい。


ありがとう!


段々と体重も日に日に増し、知恵も付いてくるようになると、YOSHIKIのように嘘泣きをするようになる。


曾祖母さんにベビーシッターしてもらっている時、私の声が聞こえると、ギャン泣きではなく、え〜んえん泣きをするようになった。


抱っこしてもらったり、遊んでもらったり、お喋りしてもらったり、それが心地いいのだろう。


だが、寝ている途中に、寝返りを打ちそうな、顔が上を向いて、ベビーベットにくっついていたので、曾祖母さんが

「大丈夫か、息出来てるか?」と言うので、

慌てて、RUKIを仰向けに戻すと、ビックリして

起きてしまった。


そこからご機嫌斜めになり、ギャン泣きするようになった。


ミルクをあげても、意地でも飲まないし、抱っこしても、おもちゃで怪しても、泣き止まない。


そこで、曾祖母さん

「いい加減にしなさい」と喝を入れると泣き止んだ。


曾祖父さんは

「怒らんでもええが〜」

と、言って抑えようとしたが、

それが母親のスパルタ教育なんだろうな!


逆教育とか言って、流石の母親ぶりを見せつけられた。


自分もきっと、そんな風に育てられたのだろう。

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