第4話 月日が流れて…

〜???〜

あれからたくさんの月日が流れた…

来る日も来る日も肉を叩いて肉を潰してドロップした肉と血を食べる毎日。

もう日付なんて覚えていない。

異形型の中にはとても強いやつもいて何度も殺されかけた…

深淵魔法を使うたび何度も気が狂った…そのたびに精神を回復した。

そのおかげか知らないが精神異常耐性が精神異常無効化になった。

しかもとても強い異形型を倒して食ったら不老不死や無限の精神と言う異能が手に入り深淵魔法が打ち放題になった。

今ではもう僕に勝てる異形型はいなくなった。

そして今日僕は悲願を達成する。

そう僕は深淵魔法をレベル10にしたことでゲートと言う呪文を覚えた。

その呪文は多大な精神を犠牲にする代わりどんな世界でも行けると言う呪文だった。

これを見た瞬間涙が出た。

久しぶりだったこんなに涙を流したのは。

遂に…遂にだ!帰ることができる!

父さん母さん待っていてください!

今帰ります!


そうして異界から唯一人間だった存在が消えた。



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あぁ…懐かしいこの光…

懐かしいこの匂い帰って…きたんだ…やっと日本へと帰ってきたんだ!

早く会いに行かなきゃ!父さんと母さんに合いに行かなきゃ!

ゲートで自分の住んでるC市に合わせたし家はもう目の前だ。

だが何か違和感があるなんかこの家新しいな…

僕は一つ思い当たることがあった。

だがそれは当たった欲しくない…

鼓動が早くなるのを感じる…

嘘だ…嘘だ…そんなことはありえない…ぼくはそのためだけに帰ってきたんだぞそんなことがあってたまるか!!

僕は家の表札を見た。

見てしまった。

そこには…


「堀…井?」


堀井と言う表札だけがあった。


「あ…ァァァ」


信じたくない考えは当たったのだ。

こちらとあちらの時間も同じ時間で流れている。

つまりもうこの世に母さんと父さんはいないのだと…


「何で?ドウシテ…僕はアンナニ頑張ったのに……どうして神様…ドウシテ…」


僕はその場にへたり込んでそうつぶやくしかなかった。

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僕はフラフラになりながらも立ち上がりとにかく移動しようとする。

行くってどこへ?もう帰る場所なんてないのに…

とにかく僕は歩き続けた。

当てもなくただふらふらと…

そうしていると雨が降ってきた。

僕はずぶ濡れになりながらも人けのない路地裏に入りそこで腰を下ろした。


「これからどうするか…帰る場所も何もない…死ぬこともできない…ハハッ笑えるなこれが頑張ってきた結果か…」


そんな事を言っていると誰かから声をかけられた。


「お兄さんこんなところでどうしだい?なにか悩み事かい?」


そこには綺麗な金髪の髪をした幼い少女が立っていた。


「誰だ…」


その子は僕の体をまじまじと見ると納得したかのように声を出した


「いや怪しいものじゃないよ?本当だよ?いや〜なんかさ私の知り合いの予言異能力者がここに来たら面白い子にであるって聞いてさここに来たんだけど…うん…大正解だね!」


「それで…結局なんなようだ?」


「いや~お兄さん困ってることあるよね?それを解決するからさ私の仲間になってよ!」


「解決する?できるわけがないだろう…君に何ができるっていうんだ?」


「ズバリ君は家族のことで悩んでいるね…しかもその人たちは死んでいる?違う?」


僕は悩みを当てられたことに動揺する。


「それがわかったから何だって言うんだ?死者蘇生でもしてくれるのか?」


「いや~流石に死者蘇生はしないよぉ〜でも死者と交信する手立てなら在る」


今なんて言った?死者と交信するする手立てがあるだって?

嘘…じゃないな僕は深淵の目の言う異能を手に入れてから様々なことが分かるようになった。

そのうちの一つに嘘か本当か分かるというものだった。

つまりこの少女は嘘は言っておらず確かに存在するということだ。


「どうやら本当のようだね…信じようそれで僕を仲間にしたいということだったが何かの組織なのか?」

そう言うとその少女はニカッと笑いこう言ったた。


「お?信じてくれるんだね!そしてよくぞ聞いてくれたました!僕は特殊部隊クロスオーバーの一人

来栖凪(くるすなぎ)だよ!よろしくね〜」


この少女がきっかけで僕の人生は大きく動き出すのだった。

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