おでん県民語る

 あまりの寒さにおでんを仕込みました。

 黒いおでんが有名な地域に住んでいますが、我が家では黒いのは作りません。あれは買うもの。

 今はおでんを売っている駄菓子屋はめっきり見なくなりましたが、お弁当屋で年中おでんが買えます。真夏におでんなんか食えるか! 冷やしおでんはちょっと何か違うんだよなぁ。

 やっぱ寒い時期に限ります。


 今回はベースをハウスのおでんの素で豚もつをメインに仕込んでみました。

 今は保温鍋でゆっくりと味をしみこませ中です。明日の夜が楽しみです。

 「おでんで飯が食えるもんか!」はいはい、食べられないなら食べなきゃいいんじゃないの。

 おでんだけで立派なごはんになりますよ?

 駄菓子がわりにおでんを食べる民族が偉そうに語るな? ……それを言われたら黙るしかないじゃないか。

 いやいや! おでんはおやつに入らないよ! 遠足の時に先生に聞ちゃだめだ。先生静かにブチ切れるから。



 おでんのベースは毎回自由にやってます。

 白だしにちょびっとオイスターソースのこともあるし、和風だしと醤油とか。ヒガシマルのうどんスープでおでんを作るのも好き。

 具はオーソドックス。

 譲れないのは黒はんぺん。だけど白はんぺんも好きなので両方入れちゃう。

 たっぷりできたので明日から数日間はおかず少な目でいいから楽ができるぜ、いぇーい!

 鍋と違って数日継続できるのがおでんのいい所。


 若い頃はおでんがあんまり好きじゃなかったように記憶しています。

 食卓にならんだら落胆する「がっかりおかず」の一つだったように思います。

 だいたい同じ味だし、数日続くし。

 

 その人間が10年以上の時を経てうきうきおでんを仕込むようになるなんて絶対想像できないよね?

 人間変わるもんです。


 ああ! 早く明日一日終わらないかな。

 正月のお餅が残っているからおでん周期のどこかで餅巾着を放り込みたいな。

 

 

 とにかく寒くて仕方ない冬の風物詩でした。



 

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